【感想】相田みつを ザ・ベスト にんげんだもの 道

相田みつを / 角川文庫
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    相田みつを
    略年表一九二四(大正一三)年 五月二〇日 父・相田喜平、母・エイの三男(四男二女の六人兄弟)として、栃木県足利市家富町に生まれる。本名・光男。一九三一(昭和六)年  七歳 栃木県足利市立東小学校入学。一九三七(昭和一二)年 一三歳 旧制栃木県立足利中学校入学。書や短歌、絵に親しみ、剣道部で活躍する。一九四一(昭和一六)年 一七歳 八月 次兄・幸夫が中国で戦死。行年二四歳。軍事教練が「丙」となり公立校への進学資格を失う。一九四二(昭和一七)年 一八歳 旧制栃木県立足利中学校を卒業。歌人・山下陸奥(昭和四二年 七一歳で没)に師事し、歌誌「一路」に参加する。秋の歌会で生涯の師となる曹洞宗高福寺の禅僧・武井哲応老師(昭和六二年 七七歳で没)と出会い、在家のまま師事し禅を学ぶ。一九四三(昭和一八)年 一九歳 書家・岩澤渓石(昭和五七年 八〇歳で没)に師事する。(雅号・蛾亭)一九四四(昭和一九)年 二〇歳 五月 長兄・武雄がビルマ(現ミャンマー)で戦死。行年二九歳。一九四五(昭和二〇)年 二一歳 六月 召集され宇都宮の連隊に入隊し、通信兵の訓練を受ける。終戦により復員、足利市に帰る。一九五一(昭和二六)年 二七歳 関東短期大学夜間部国文科に入学。一九五三(昭和二八)年 二九歳 同期大学を卒業。一九五四(昭和二九)年 三〇歳 第六回毎日書道展(漢字)に入選。一〇月 第一回個展を足利市で開催。一一月 平賀千江と結婚。足利市借宿町へ移る。一九五五(昭和三〇)年 三一歳 ろうけつ染めの技術を学び、暖簾、風呂敷等を制作する。この頃から足利の老舗、香雲堂、虎谷の包装紙や栞(しおり)のデザインを手がける。四月 父・喜平が足利市で死去。行年六二歳。第七回毎日書道展(墨象美術)に入選。九月 長男・一人(かずひと)生まれる。一九五六(昭和三一)年 三二歳 第八回毎日書道展(近代詩文)に入選。一九五七(昭和三二)年 三三歳 歌誌「一路」から長谷川銀作(昭和四五年 七六歳で没)主宰の「創作」に移る。第九回毎日書道展(近代詩文)に入選。一九五八(昭和三三)年 三四歳 第一〇回毎日書道展(近代詩文)に入選。一九五九(昭和三四)年 三五歳 第一一回毎日書道展(近代詩文)に入選。八月長女・直子生まれる。初めてのアトリエを持つ。第二回個展を足利市で開催。一九六〇(昭和三五)年 三六歳 第一二回毎日書道展(近代詩文)に入選。一九六一(昭和三六)年 三七歳 第三回個展を足利市で開催。一九六二(昭和三七)年 三八歳 第四回個展を千葉市で開催。一九六三(昭和三八)年 三九歳 第五回個展を群馬県桐生市で開催。一九六四(昭和三九)年 四〇歳 第六回個展を足利市で開催。一九六六(昭和四一)年 四二歳 第七回個展を足利市で開催。足利市八幡町へ転居。アトリエをつくり、終生ここで創作を行う。一九六八(昭和四三)年 四四歳 第八回個展を足利市で開催。一九六九(昭和四四)年 四五歳 第九回個展を桐生市で開催。一九七二(昭和四七)年 四八歳 第一〇回個展を足利市で開催。一九七三(昭和四八)年 四九歳 第一一回個展を足利市で開催。一九七四(昭和四九)年 五〇歳 第一二回個展を足利市で開催。在家の仏教活動として「円融会」をつくり、「円融便り」を発行する。一九七五(昭和五〇)年 五一歳 第一三回個展を足利市で開催。一九七七(昭和五二)年 五三歳 第一四回個展を足利市で開催。一九八〇(昭和五五)年 五六歳 第一五回個展を足利市で開催。七月から九ヶ月間、西武百貨店(千葉県船橋市)のカルチャー教室で「写経」の講座を担当する。米田建築(兵庫県川西市)の創立一二周年記念誌として、「雨の日には雨の中を 風の日には風の中を」がつくられる。一九八三(昭和五八)年 五九歳 東京・新宿の小田急百貨店で「相田みつを にんげん展」を開催。一九八四(昭和五九)年 六〇歳 『にんげんだもの』(文化出版局)出版。六月 東京・新宿の銀花コーナーで「『にんげんだもの』出版記念展」を開催。一九九一(平成三)年  六七歳 『いのちいっぱい』(ダイヤモンド社)出版。三月 「いのちいっぱい展」を東京・原宿のバツアートギャラリーで開催。一二月一七日 足利市内の病院で脳内出血により永眠。行年六七歳。法名「浄光院徹心求道居士」法玄寺(足利市巴町)に眠る。一九九二(平成四)年  遺稿集『いちずに一本道 いちずに一ッ事』(佼成出版社)出版。一一月 足利市内の所蔵家が中心となり、回顧展「相田みつをとその故郷展(足利の美術を愛好する会 栃木県立足利図書館共催)を栃木県立足利図書館で開催。一九九四(平成六)年  四月~翌年三月 生誕七〇年を記念して「相田みつを展」(毎日新聞社主催)を東京、大阪、名古屋、仙台など全国八都市で開催。一九九六(平成八)年  九月一九日 東京・銀座東芝ビル五階に相田みつを美術館開館。一九九八(平成一〇)年 七月 毎日書道展第五〇回記念特別企画「墨魂の巨匠現代の書五〇年展」(毎日新聞社 毎日書道会主催)に『いのちの根』が出品される。二〇〇二(平成一四)年 二~一〇月 相田みつを没後一〇年、相田みつを美術館開館五周年にちなみ「書の詩人 相田みつを展」(毎日新聞社主催)を足利市立美術館をはじめ京都、神戸、大阪など全国六都市で開催。二〇〇三(平成一五)年 一一月一日 相田みつを美術館 丸の内・東京国際フォーラム地下一階へ移転。二〇〇七(平成一九)年 七月~ 相田みつを美術館開館一〇年を記念して「全国巡回相田みつを全貌展」(テレビ朝日、系列各社ほか主催)を開催。

    相田みつを
    1924年、栃木県足利市生まれ。書家。在家のまま、曹洞宗高福寺の禅僧、武井哲応老師に師事し仏法を学ぶ。独特のスタイルで描かれたことばの数々が読者の胸を打つ。1991年、67歳で永眠。

    ひとりでもいいあなたにめぐり逢えてほんとうによかった生きていてよかった生かされてきてよかったあなたにめぐり逢えたからつまづいてもいいころんでもいいこれから先どんなことがあってもいいあなたにめぐり逢えたからひとりでもいいこころからそういってくれる人があれば──

    意識したものは覚知にまじわるは証則にあらず道元のことばです意識したものにほんものはない とわたしは訳しております空気を意識し水を意識する時は空気や水が汚れている時意識をしないほうが自然空気や水だけでも意識しないですむあたりまえの世の中でありたい自然がいい自然がいい覚知にまじわるは証則にあらず……

    部屋に一枚部屋に一枚いい顔の仏像の写真を飾ってみませんかそれだけであなたの部屋がしっとりします。あなたの部屋に気品がただよいます。部屋に一枚静かな顔の観音さまの写真を飾ってみませんかそれだけであなたの部屋が静かになります。部屋は静かでなければ子供が落着きません。仏像は人間の理想の顔あらゆる悲しみに堪えた顔ひとことも弁解をしない顔そして、深い憂いを秘めた顔毎日見ているだけで子供のこころがよくなります。あなたのこころがふかくなります。幼い子供を育てる間はお母さんの心が落着かないからやさしい顔の仏さまの写真を飾ることをおすすめします。高価な絵は買えないけれど仏像の写真ならば安く手にはいります。部屋に一枚いい顔の仏像の写真を飾ってみませんか。

    トマトとメロントマトにねえいくら肥料やったってさメロンにはならねんだなあトマトとねメロンをねいくら比べたってしょうがねんだなあトマトよりメロンのほうが高級だなんて思っているのは人間だけだねそれもね欲のふかい人間だけだなトマトもね メロンもね当事者同士は比べも競争もしてねんだなトマトはトマトのいのちを精一杯生きているだけメロンはメロンのいのちをいのちいっぱいに生きているだけトマトもメロンもそれぞれに 自分のいのちを百点満点に生きているんだよトマトとメロンをね二つ並べて比べたり競争させたりしているのはそろばん片手の人間だけ当事者にしてみればいいめいわくのこと

    庭の水仙が咲き始めました水仙は人に見せようと思って咲くわけじゃないんだなあただ咲くだけただひたすら……人が見ようが見まいがそんなことおかまいなしただ いのちいっぱいに自分の花を咲かすだけ自分の花を──花は ただ咲くんですそれをとやかく言うのは人間ただ ただ ただ──それで全部
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    投稿日:2024.03.29

  • uyu

    uyu

    遠回りすることはそっと認め、怠けることはぐさっと咎める。シンプルな言葉にも関わらず、力強い感覚がある。

    投稿日:2021.10.29

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