【感想】ひらいたトランプ

アガサ・クリスティー, 加島祥造 / クリスティー文庫
(70件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
15
27
21
2
0

ブクログレビュー

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  • 肋骨臀部

    肋骨臀部

    このレビューはネタバレを含みます

    四人の容疑者のうち、半々で見事に明暗が別れた。アンが容姿以外良いところが無さすぎて笑ってしまった。容赦がない。ロリマー夫人はかっこよくて好きだったんだけどなあ。
    婦人服売り場でストッキング19足買うお爺ちゃん、怪しすぎて今ならSNSに勝手にアップされそう。

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    投稿日:2024.02.03

  • kemukemu

    kemukemu

    手品のような小説

    この小説の醍醐味は、一つの犯罪について、被疑者4人のそれぞれのトランプゲームのやり方や言動から犯罪をどう犯すタイプか推測していく過程にポアロの能力が発揮されるところ。
    そこに、徐々に過去の事実が明るみにされ、各人の動きも加わり複雑に絡み合って、その先にあることへの期待がましていく。
    ところが、終盤に犯行状況が明らかとなったのは単純な理由?そこまで随分と理論的に進められてきたお話が、一転して豊かな感情が現れる……?

    でもまだ安心してはいけない。

    この展開の奥行きは、さすがです。
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    投稿日:2023.11.28

  • オズ

    オズ

    ひらいたトランプ
    ポアロシリーズ長編。再読だが記憶は曖昧。途中、うっすらとだが犯人を思い出したと思ったのだが。恥ずかしい事に、意外性のある結末に初見読みの様なリアクションをしてしまった。作品構成が良くトリックも上手い。
    しかし、終盤、とある人物が都合よく睡眠薬を飲んでいる事、それを犯人が見越している事は腑に落ちないが。
     初見の際にはまだポアロシリーズの世界観を把握していなかった為、バトル警視やレイス大佐、オリヴァ夫人まで疑ってかかった事を思い出した。後々彼らが登場する作品を沢山読んでいる為、完全に容疑者から除外される訳だが、いかに筆者が「容疑者はこの四人」といっても我々読者は素直に取らないし、筆者はあのクリスティだ!!と構えて読んだ記憶がある。そのせいで理路整然と簡潔に完成された今作の魅力が小さくなっていた事に今更ながら気づいた次第だ。

     シャイタナという如何わしい人物がポアロ、バトル含めた優秀な探偵役と名目上は素晴らしい人物合計八人を招待しパーティを開く。シャイタナはパーティ招待メンバーに過去の事件を匂わせ彼らの秘密を握っている事を喜んでいたが、二組に別れて開催されたブリッジのゲーム中、何者かに刺殺されてしまう。ポアロ達のグループはシャイタナと別の部屋におり、メンバーはポアロ、バトル、レイス、オリヴァといわば探偵的素養がある人物達。一方、殺害されたシャイタナと同室にいたのは4人のグループでそれぞれが過去に何かを隠していると思われる人物。犯人はこの四人のうちの誰かである事は間違いなく、彼らの過去を捜査しながら真相を突き止めていく。
     ストーリーの土台としてポアロがブリッジの戦い方、スコアシートの取り方などからそれぞれの人物の性格や特徴を読み解き、今回の殺人のケースに当てはめて推理を進めていく。ブリッジを知らない人には彼らの性質をどの様にポアロが読み解いていったのかが少しわかりにくい。また、それぞれが過去に何らかの事件を起こしているだろうと推定できる設定の為、彼らの過去について明かされていく事実が物語に深みを与えている。
     登場人物が限られている事が今作をシンプルにそして一人一人を深く掘り下げる事に適しており、他の作品の様に登場人物の名前や性格に悩まされる事がない。ブリッジ要素以外はわかりやすく読みやすい。僕は今作を手に取ったのが比較的早い段階だったため、探偵側の人物達の知識がなかった。本来であれば非常に洗練された謎解きミステリーだが、あろう事にバトルやレイスを疑ってかかる始末で個人的に反省した部分だ。(全てを疑う様にしたのもクリスティなのだが(笑)
     ポアロと並び、バトル警視やオリヴァ夫人の活躍も魅力的で、特にオリヴァ夫人の強烈な個性がシリーズ中何度も登場を求められる人物になる事はクリスティの表現力によるものだろう。これほど魅力的なキャラクターは中々他のミステリーにも存在しない(他のミステリーで登場する強烈な人物達は“狙い“すぎていて作品に馴染まない様に見える)
     評価としてとても面白かったが、ブリッジを知らない事が残念でならない。おそらく知識があればもっと楽しめた。再読により、ポアロシリーズの世界観を理解した上で読むと何倍も面白く感じた。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.21

  • akkosan

    akkosan

    この作品が原作のデビット・スーシェ主演ののドラマを先に見て、読みたくなった。
    ドラマで不自然だったところが本を読んで納得した。
    ドラマはドラマで大変よく出来ていたし面白かったけれど、原作のまま仕立ててもまた面白かったのではないだろうか続きを読む

    投稿日:2023.08.08

  • す

    このレビューはネタバレを含みます

    ブリッジのルールは何もわからないけど最後まで裏切られて満足した

    特にロマリーが見た犯行シーンが盗癖のあるメレディスが宝石に興味を持っていたのをそう見ただけというのがよかった
    プロファイル物って言ったことを鵜呑みにするしかないんだけど今回は四者四様でかつわかりやすい性格なので個人的に納得感あった

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    投稿日:2023.06.05

  • ごくごくさん

    ごくごくさん

    容疑者インタビューでだれっとしてしまったので中編で良かった気がす。ただ犯人のプロファイリング感が良かった。先取りさすが。

    投稿日:2023.05.31

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