【感想】新潟少女監禁事件 密室の3364日

松田美智子 / 朝日文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • bokemaru

    bokemaru

    発覚当時、大きな衝撃をもって世間の耳目を集めた事件。確かその後、警察の捜査に問題があったことも判明したのではなかったか。

    ニュース等でなんとなくは知っていたが、本書を読み、被害者が受けたあまりに凄惨な仕打ちの数々には涙を禁じえず、無残に奪われた貴重な貴重な9年間を思って心底胸が痛んだ。彼女が耐え続けた地獄のような日々を知ったご両親の心痛がいかばかりだったかと想像し、そしてなお、自分を保ち命をつないでいた被害者の類い稀なる精神力の強さと聡明さに、深く感銘を受けた。
    加害者は、自己愛性人格障害と強迫性障害という診断を受け、出所して2017年に病死しているという話だ。

    現在は40代半ばと思われる彼女が今、幸せな人生を送っていることを心から願ってやまない。
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    投稿日:2024.04.02

  • ミサイルボーイ

    ミサイルボーイ

    本の大部分を占めるのが裁判の記録で、とても大事なのは分かりますが、もっと加害者の異常性にフォーカスし、作者自身の見解が読みたかったと思いました。

    投稿日:2018.09.07

  • mimm

    mimm

    丹念な取材と、細やかな筆致で事件を負ったノンフィクション。犯人の姿、そして警察の姿勢や裁判の状況まで、もやっとしたものが消えない。とことん犯人を守ろうとする弁護士とか。被害者が身内だったらどうするんだろうと、すごく残酷に見えてくる。しかも支払い能力のない犯人の弁護人の報酬まで、税金が使われてたなんて!もう犯人は出てきてる頃でしょう。なんだかなぁ。被害者さんはそっとしておいて、ただ幸せであることを祈るだけです。続きを読む

    投稿日:2017.12.17

  • まつり

    まつり

    9年2か月に渡り少女が監禁されていた事件のノンフィクション。ノンフィクションのカテゴリーではあるが、単なる裁判の傍聴記録。裁判外の取材は一切ない。事件に興味があったので、概略・裁判内容を知ることができたのはよかったが、それ以上でもそれ以下でもない。
    犯人の心情・生育環境など周囲への取材を通した著者なりの事件の深堀がない。

    ただ事件について知りたい方が最初に読むのは良い記録本だと思う。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.19

  • office4690

    office4690

     桐野 夏生著 『残虐記』はこの事件を参考にした作品である。犯人の設定、周辺などには違いがあるが、とらわれている少女の精神状態などについては詳しく描写がある。一方、こちらの本については事実を克明に調べ上げることでいっそうの恐怖を読者に見せてくれる。事実は小説よりもむごたらしいのだということである。続きを読む

    投稿日:2014.01.26

  • やまらん

    やまらん

    ノンフィンクションというより、裁判傍聴記という感じ。独自に取材した内容や、報道のまとめなどもないので、物足りないが、事件の概要や裁判の争点などは分かりやすい。

    投稿日:2012.09.27

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