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荒巻義雄 / 講談社文庫 (1件のレビュー)
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tikuo
これはミステリなのか?しかし、検索したら「邪馬台国殺人事件」の多いことよ。 北海道の千歳空港で画家の野々宮の死体とキャンピングカーが見つかり、捜査が始まるが、野々宮は殺される直前まで和歌山にいたはず…ということになり、捜査は混迷する。また、生前に「本当の邪馬台国を見つけた」との連絡があったことから、邪馬台国をキーワードに画家の最期の足取りを追っていく…。 そうなんじゃないかなとは思ったが、邪馬台国の話と殺人事件の話が完全に分離しているため、その2つの話題の温度差すごくて、片方を読んでいくと片方が頭に入らないという落ち着かない本である。 殺人事件の話に重心を置くと、容疑者は何人か挙がるものの、むりやり容疑を薄めさせるために何人も後付けで用意した感が強いし、動機も有るんだか無いんだかという状況。一方で邪馬台国の話については、刑事荒尾のひとり語りで分岐や議論が有るわけでもないので、正直なところ図もいらんかったんじゃないのかな。 殺人事件側については、明らかに最初から目くらましを入れてるなあと思った方向に行くため、非常に弱いオチ。邪馬台国側については「そうだったらいいね」という結論である。 非常によく文献等を調べられているのはわかるし、それを隠すわけでもなく、まえがきやあとがきに書いてしまうれべる。ただ、荒尾の話をひっくり返そうとする人がいても良かったんじゃないのかねえ。 ていうか、殺人事件要るんかな、この話?邪馬台国を探す新聞(雑誌?)記者と、取材先の人々というドラマ仕立ての普通の小説で良かったんじゃないのだろうか。読後感も「完全分離」というのが正直なところである。続きを読む
投稿日:2019.11.22
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