【感想】狸ビール

伊藤礼 / 講談社文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • キョウヘイ

    キョウヘイ

    狸とビールが好きな友達がいるのでタイトル買い。狩猟をテーマにしたエッセイ集。とても面白かった。猟に対する好奇心も満たしてくれるし、昭和の頃の狩猟シーン、仲間とのドタバタ、犬との友情、それらを軽やかなタッチで描いてて、クスリとするような中になかなか唸らされる深い洞察が沢山あった。面白いおっさんで一発で好きになった。続きを読む

    投稿日:2020.02.20

  • boogiebluebabe

    boogiebluebabe

    たぬきをしこたま食べてビールをしこたま飲んだら胃袋のなかで狸ビールができて、というすっとぼけたエピソードのとっぱなの一章で、佐藤垢石の『たぬき汁』ならぬ狸ビールとなった、釣随筆ならぬ猟随筆が、だらだらと、うっとりと、英文学者で伊藤整の息子、というどう転んでも裕福なインテリの著者が経験した「消滅することになった」在野の狩猟文化といえるものへの哀惜と郷愁をかすかにたなびかせながら全編この調子で続いていく。「犬とキジと狸と鉄砲の話」は歴代の猟犬の愛しさでベスト犬本に分類。続きを読む

    投稿日:2008.04.17

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