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西川恵 / 新潮新書 (17件のレビュー)
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作者の「饗宴外交」がとても面白かったため手に取った。 堅苦しいイメージのある外交を、誰にも身近な食を通じた面白いエピソードにして書いてあり「饗宴外交」と同じくとても面白かった。 これだけ技術や文明が発…達した現代社会においても、結局物事を動かすには人間の根元的な欲求である食欲に訴えかけるのが効果的な場面もあるのだなと改めて思った。 個人的にはフランスとドイツの関係性が印象的だった。彼等こそソフトパワーとしての饗宴を効果的に活用して外交を動かしているんだな~という感じ。続きを読む
投稿日:2024.01.06
ペレンデール
外交の舞台でどのようなワインが供されているのか興味を持ち読みました。ワインだけでなくメニューリストや社会情勢についても述べてあり大変興味深かった。 リューセックや、モンラッシェはこういう時に飲まれて…いるのがわかり、なんとなく納得。マグナムボトルをどのようにグラスに注ぐのかは、相変わらず謎です。持って、直接とはいきませんよね…? メニューの献立数は思いの外押さえ気味なのが意外でしたが、世界の首脳陣にもなるとみなさんある程度高齢なのでこの辺りじゃないと厳しいのだろうなと思いました。それでも、ギリギリかな。デザートがほぼアイスクリーム一択なのも不思議に面白く。健康面を考えると脂質と塩分が多すぎる気も。 個人的にはブッシュ大統領がホスト時のアメリカンカントリー調の献立と、シラク、シュレーダー会談時のメニューが美味しそう。フォアグラがよく出てくるのですが、私はフォアグラが嫌いなので、もしフォアグラ嫌いな人がいらしたら大変だな、と思いました。 ちなみに、本書は2007年初版。2000年挟んだ時代の外交が舞台なのですが、今のウクライナ、ロシア情勢や米中をめぐる各国の趨勢を踏まえながら読むと、外交史としても大変興味深く読めました。続きを読む
投稿日:2023.02.07
とりあえず
料理と外交、面白いアプローチだと思った。タイトルは「ワインと外交」とあるが、決してワイン本というわけではなく、饗宴でのメニューとそこでのスピーチ内容、外交エピソードがちりばめられていて、興味深い。 …特にオランダと日本の外交関係について、本書に書かれている歴史があったとは全く知らなかった。オランダの王室と日本の皇室がいかにして、歴史を乗り越えて関係を築いてきたのかがよくわかった。 ワインや料理を通じて外交の一端を垣間見ることができる稀な書だと思う。続きを読む
投稿日:2022.04.25
kamitako
だいぶ前の本だけれども、饗宴で表現される意図、各国の思惑、事前のプロトコールの駆け引きなど、興味深かった。ただ、時系列が前後したり、話が各国間を行き来するのがちょっと違和感...。それ以外は楽しく読め…た。続きを読む
投稿日:2019.05.27
oiko2015
試験後の解禁の一冊は軽めのものから~といって積読からチョイス。 ワインの知識がなくてもスラスラ読める一冊です。 そもそもワインの一つ一つの違いなどには興味がなく、 なぜそこでそのワインを選ぶのか…に興味がある私には ぴったりのアプローチでした。 各国元首のスピーチに隠された意味や饗宴にこめられた意味など面白い。 外国特派員の方が饗宴の場から見た外交舞台という切り口は なかなか面白いと思いました。 特に印象的だったのが日本とオランダの関係。 一面的な教育を受けてはいけないものだと改めて実感するとともに、 日本のトップ外交(&慰霊)は皇族に一手に押し付けてるのかなぁ とも感じました。(2010.6.1)続きを読む
投稿日:2018.04.03
生駒ビブリオ倶楽部
2015年9月20日に開催された第1回ビブリオバトル全国大会inいこまで発表された本です。予選E会場発表本。
投稿日:2016.06.21
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