【感想】蛇のみちは 団鬼六自伝

団鬼六 / 幻冬舎アウトロー文庫
(1件のレビュー)

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  • kazuosogou

    kazuosogou

    本書は団鬼六の自伝である。出だしのエピソードでわかるように、怪しげな人物がつぎつぎ登場して著者の波乱万丈の半生を活写いている。
     小説が新人選に入選して上京し、小説を書き始めたら大当たり。その勢いでバーを始めたらおお転け。
    多額の負債から逃れて、三浦三崎で中学校の代用教員に赴任。そこの教師と結婚。単調な生活に倦みエロ小説
    「花と蛇」を生徒と妻に隠れて連載開始。と同時に、エロ小説を書く自分は、教育者としては偽物だと自覚し、再度上京してテレビ洋画の制作会社の社員となる。翌年、ヒチコックの吹き替えの仕事など自分に会っていないと退職。以後、ポルノ映画や、映画の合間に撮った緊縛写真集を出版。と、著者の波乱万丈のバクチ人生の話が続いていく。
     団鬼六はダーカーポ誌でこう言っている「サドとマゾ、善と悪があるように、人間誰しも二面性がある。ストリップ劇場に勤めながら純文学を書く、教師のかたわらエロをやるとか、そのバランスが大事です。
     エロ小説を期待したら外れです。
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    投稿日:2011.11.12

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