【感想】会いたかった人

小池真理子 / 祥伝社文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
2
4
8
0
0

ブクログレビュー

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  • まりな

    まりな

    短編のミステリ集。
    ほんの小さな勘違い・誤解・まぐれが、こんな結果を招くとは!
    思いもよらない結末にしっかり驚いた。

    短編ながらしっかり伏線回収されていて、
    まとまりのよさに爽快さを感じながら各編を読了。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.19

  • みーちゃん。

    みーちゃん。

    このレビューはネタバレを含みます

    Kindle Unlimited(14冊目)

    全体的に小粒だけど良くできた短編集だと思います。

    【ストーリー】
    表題作「会いたかった人」
    小夜子は学生時代に音信不通になった親友の良美に会いたいとテレビで呼びかける。
    良美だと名乗る女が現れ、話し方や話題から本人だと思うが、容貌はすっかり変わっていた。
    →うーん、ホラー。良く分かんない人からもらったものは食べちゃいけない…

    「結婚式の客」
    津村明弘は自分の結婚パーティーの中に見知らぬ老婆がいることに気づく。あれはかつて捨てて自殺した大場浩子の母親に違いないと疑心暗鬼に駆られ順風満帆だった人生に汚点をつけることになる。
    →自業自得ホラー。婆さんひとり、気にすることないのにね。罪悪感が身を滅ぼすってことで、不安対策は大事。

    「寄生虫」
    娘の聡子が結婚した石山久幸が気に入らない良江。ある日、石山が聡子と見合いする直前に捨てられた菊池美奈子が訪ねてくる。その後美奈子が自殺し、石山に不審死の嫌疑がかけられた。
    →お母さんが怖いってお話。娘は結婚後、母親と過ごした2人の時間を思い出しもしない訳だから(笑)そして娘が男を見る目がないのか、娘の選ぶ男は誰でも低評価なのか微妙なところ。

    「木陰の墓」
    姉の別荘で仮暮らしをしていた純一は、隣の西園寺家で夫妻が真夜中に穴を掘っているのを目撃する。その家の運転手をしていた吉田に借りていたビデオを返しに行くと、吉田は急に仕事を辞めたと言って、姿を消していた。
    →これが1番面白かった。
    登場人物としてなんで犬が2匹だったのかが分かると怖い。

    「運の問題」
    義父と妻に頭の上がらない工藤は、女性の財布を盗むことを隠れた趣味としていた。ある日公園に置き忘れられたバッグから赤い財布を盗むが、犯人として工藤の顔をはっきり見たはずの持ち主の女は見逃してくれて…。
    →運の良い工藤。少年との再会の話のところ、むしろ感動すらしたんだけどなー、やっぱりイヤミスで終わる。運を使い切ったというオチかな。

    「甘いキスの果て」
    独身の佐藤純子は7年間不倫関係にあった加藤洋一に別れ話を切り出すと、代理人と名乗る古田照男から200万円を要求される。
    →アンジャッシュ・イヤミス。笑えないやつ。

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    投稿日:2022.03.26

  • ほーさん

    ほーさん

    面白かったけど怖かった!
    嫌だった!!やめてー!!って思いながら読んだ。文章がいい。ストーリー展開もいい。読み返したい。

    投稿日:2021.10.04

  • mutotsu55

    mutotsu55

     表題作含め6編を収めた短編集。
     いずれの作品も人間の思い込みというか固定観念というか、そういった深層心理を巧みに利用した作品。表題作のように、なんとなく展開が読める作品はあるが、ストーリー展開以上に心理的に追い詰められた人間の心理描写が面白い。むしろ、そうした心理変化を追っていくことが面白いように思う。追い詰められた時の人間の脆さのようなものが垣間見られる作品集。好みの問題はあるが、どれも甲乙つけがたい作品がそろっているといった印象を受ける。続きを読む

    投稿日:2020.02.01

  • ひ  よ

    ひ よ

    このレビューはネタバレを含みます

    会いたかった人
    結婚式の客
    寄生虫
    木陰の墓
    運の問題
    甘いキスの果て


     在りがちな、どこかで読んだことのあるような展開と結末。でも、娯楽としてはとても楽しめる話ばかり。
     平易な描写表現、テンポのいい展開。おもしろくて、楽しめる話ばかりだった。
     『会いたかった人』、『結婚式の客』、『甘いキスの果て』、どこかでその思い詰め過ぎるサイクルを止められれば、そのような結末は起こらなかったのに。人間は、一人で思い詰めて一人でそこから抜け出そうとして、どこか間違った方向に出てしまう傾向があるのかな、と思った。
     何か教訓を得る、とか、知らない世界を垣間見る、とか、あまりそういうタイプではない、娯楽としてはとても楽しい本でした。

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    投稿日:2016.02.06

  • hajime2go

    hajime2go

    人間はネガティブな感情を持っていると、
    さらにネガティブな物語が進行していくんだなと思い怖くなったが、
    あっという間に読み進められた一冊。

    投稿日:2015.07.27

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