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ゲーテ, 高橋義孝 / 新潮文庫 (240件のレビュー)
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もぎ
ウェルテルは即死じゃないんだ、、が一番の驚きポイント。 ウェルテル自身ちょっとだけ生きづらいタイプの思考をする傾向にあるけど、真逆というか相容れないタイプの人(恋しいシャルロッテの結婚相手)にも割とそ…れなりに反論したり攻撃的になったりするところも見れておもしろい。 全体に、恋に落ちて夢中になっている人の世界がとても丁寧に美しく描かれててて、シンプルに語彙の力ってすごいなと思った続きを読む
投稿日:2024.03.30
加藤整
これがゲーテ自身の中で起こった出来事だと思うと不憫で仕方がない。それを書き出せることによって作品に昇華できてよかった。その事が彼を救ったのでは無いかと思う、
投稿日:2024.03.25
にゃん
ゲーテならではの風景や心情の表現が良かった。もうすでに相手がいる人に恋してしまっても、その人のことを思って離れるのが正解だし、それが一番の優しさであり愛だよなーと思った
投稿日:2024.03.23
真琴
「初版」訳の光文社古典新訳文庫を読み、「改訂版」の新潮文庫も読んでみた。前者の解説によると、11の書簡の追加と「編者から読者へ」の全面的書き換えがあったとのこと。受ける印象は大きく変わらないが、改訂版…の方がウェルテルの心情が客観的に書かれているように感じた。それでも後半に向かうにつれてのウェルテルの鬼気迫る盲信ぶりには「ウェルテルよ冷静になれ」と肩を叩きたくなった。本書が「精神的インフルエンザの病原体」と言われるのも納得。この作品を多感な10代に読んでいたら受ける衝撃も大きかっただろうと思うと後悔もする。続きを読む
投稿日:2024.03.22
漢
このレビューはネタバレを含みます
ひと言で言うと、病み体質なかまってちゃんのTwitterのようだった。 叶わない恋に挫折し、その相手から一旦離れるが、結局耐えられなくなりまた戻ってくる。そしてこれを繰り返す。そしてそんな様子や相手とのやりとりを周りに向けて明け透けと発信する。自分の友人にもそんな人が何人かいたな。 ウェルテルが最期に書いた手紙で、あなたのおかげで死ぬことができる的なことを書いたように、自分がこんなに苦しんだのはお前のせいだと暗に伝えるのも(ウェルテルにその意図があったかわからないが)、実際に友人がやってたな。 盲目で敗者的な恋をすると、そんな気持ちになってしまうのは分からなくもないが、正直気に食わない。 結局自分の不幸に酔ってるだけに見えてしまう。自分がうまくいかないのは自分のせいですよって表向きは理解しているような口ぶりでも、実際は他人のせいにしているのが透けて見えて腹が立つ。 まぁ、どうしようがその人の勝手自由であるが。 自分には理解ができない。
投稿日:2024.03.09
ててて
詩的で情熱的で繊細な青年が、婚約者のいる女性に恋してしまい、求め、離れ、逃れがたくまた求めて、その叶わぬことを知り、ついに身辺整理を済ませて自らピストル自殺を果たす物語。 18世紀の当時としてとても斬新であったということは頷けるが、今読むと特別珍しい話ではないので、あくまで古典として一読した。 昭和風の翻訳文、キリスト教圏の文化的表現や引用、詩的な風景描写の多さなどから読みやすい文章とは言えなかったが、その趣としては良いと思う。 その他の本の解説などで言及される作品なので、一読できてよかったと思う。また適宜読み返すこともあるかもしれない。
投稿日:2024.02.08
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