【感想】アブラクサスの祭

玄侑宗久 / 新潮社
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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12
3
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ブクログレビュー

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  • silver77

    silver77

    躁うつ病の僧が自分はこのままでいいんだという自信を得るまでの物語。僧らしくない世俗的な生活をしつつも、そのオーラで周囲の人々から一定の評価は得ていた主人公。最後まで恵まれすぎていて好かん。

    投稿日:2017.02.27

  • ヒューイチ

    ヒューイチ

    精神を患っている僧侶の浄念は薬(医者から処方される)を飲むことで心の安定を図り、酒を大量に飲む事が恒常化している。そんな彼は昔音楽をやっており、病気から来るものか何らかの啓示なのかライブをする事に。
    物語は主人公とそれを取りまく人々の視点で進んでいきます。
    浄念の危うさと彼の妻、上司、上司の奥さんの寛容に包まれた物語でした!
    続きを読む

    投稿日:2014.10.26

  • みよ

    みよ

    病と音楽って、似てる。躁鬱でヤク漬けのロックな坊主の話。出てくる音楽はほとんど分からないのに面白い。音楽って毒にも薬にもドラッグにもなるよね。で、環境そのものでもある。


    これ読んで気付いたけど、私も躁鬱の気があるんだなぁ。ただ、幸か不幸か私には病に深く落ちていけるだけの才能がない。病は深く強烈に落ち込まなければいけない。そこから浮上する力は最底辺まで行かなければ湧いてこない。ただし、そのまま帰って来られなくなることもよく、あるけどね。続きを読む

    投稿日:2013.11.05

  • ももんが。

    ももんが。

    2013.6.2読了

    僧侶の浄念は自分の病気を分裂病まじりの躁鬱病と理解し、薬でコントロールしながら法要等をこなす日常。躁から鬱への移り変わりの変化を内側から、そしてすぐ側で見ているかのような感覚になった。理解した訳ではないのだが、周囲の人の、特に妻の多恵や玄宗の妻麻子の心の変化は優しい静かな時間が流れている感じ。浄念にとっての「祭」とは?

    もうひとつ、16歳の老犬ナムと3年前に同じく16歳で亡くなった我が家のももことが重なり、次第に弱っていく様子が思い出され少し辛かった(/_;)

    ともあれ、この作品に出逢ったのはいくつかの偶然が重なっているので、映画の方も機会があれば観てみようと思います。


    アブラクサス=神様と悪魔を兼ね備えた存在
    続きを読む

    投稿日:2013.06.02

  • 荒ぶる神々 馬場

    荒ぶる神々 馬場

    アブラクサスに反応して読んだのだけど、
    結構期待したせいか超えられなかった。
    ただ何だかとてもリアルだった。

    投稿日:2012.12.18

  • fab4pug4

    fab4pug4

    躁鬱を薬と酒の力でどうにか乗り切りつつ、騙し騙し法要をこなす浄念に多かれ少なかれ共鳴するひとは多いのではないだろうか。視覚的なイメージも強いため、現場にいるような息苦しささえ覚える。筆者の他の著書に比べて頽廃的、観念的になり過ぎていないのは浄念との距離の取り方が絶妙だからだろう。続きを読む

    投稿日:2012.07.13

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