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竹内久美子 / 文春文庫 (31件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読む前に、導入として読み始めた。 どのエピソードも面白く興味深いもので、特に文化的な伝達単位である「ミーム」については興奮した。 作者の人間の愛情を徹底的に疑う姿勢は面白く、ニヤ...としながら読んだが、流石に嫁姑の話など全ての人間が不倫へと帰結するところは過言、冗談7割
投稿日:2021.11.13
Auric
「人間は遺伝子の乗り物にすぎない」という考え方は、すごく斬新なものでありながらも、なるほどと納得できるものだった
投稿日:2018.06.18
matsukubo
人間は賢いが時としてバカな事をやるのはなぜ?素朴な疑問、人間の不思議な行動及び、動植物たちの不可解な行動を筆者が生物学的にシンプルに分かり易く解説したエンタメ色が強いサイエンス本。嫁姑の確執が本人たち…も知らないところで、”黒幕”に操られている!?驚愕な仮説にも関わらず、自身が生物学者でもあるので、へ理屈にも妙に納得!動物行動学の権威であるドーキンスのベストセラー「利己的な遺伝子」をベースに筆者の生物学者としての知見をプラスした作品のようです。オリジナル本も読んでみたくなります。子供の躾に悩むあなた必読ですよ~。続きを読む
投稿日:2015.04.19
zerotester21
むかし話題になったからずっと書名・著者名が頭に残っており、ブコフで見つけた時に即買いしておいたんだけど...... 直前に読んだ斎藤美奈子の著作で本書がトンデモ本だってことを知ってしまった......
投稿日:2014.09.15
kazzash
リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子(原題:『The Selfish Gene(セルフィッシュ・ジーン)』)」を中心に、生物の行動の不思議を解釈する。 柳田邦男の『犠牲(サクリファイス)―わが息…子・脳死の11日 』に出てきた話題”遺伝子死”のところで、利己的な遺伝子(セルフィッシュ・ジーン)について述べてあり、気になっていた。 竹内氏の解説はコミカルではあるものの、生物の行動の意味や、生殖のあり方、文化などを利己的な遺伝子の視点から、”こう考えると都合良く納得できる”よう、やや冷徹な面もある。 『生物とはいったい何なのか。 生物は遺伝子が自らのコピーを増やすために作った生存機械にすぎない』 アリが戦う姿、母親が子どもを愛するために取る自己犠牲の行動、クジャクの雄の美しさの意味など...遺伝子の思うがままになっていると思うと、やや恐ろしくも感じるし、行動が遺伝子にコントロールされていると思うと、虚無感も感じる。 遺伝とのアナロージーが考えられている”文化”。 R・ドーキンスが提唱した”ミーム”・・・遺伝的伝達単位を遺伝子と呼ぶのに対し、文化的伝達単位をミーム”と呼ぶ。 人間は、遺伝子とミームという二種類の自己複製子の乗り物(ヴィークル)であるという観点で、さまざま語られていて、面白かった。 ---------------- 【内容(「BOOK」データベースより)】 嫁と姑はなぜ憎み合わねばならないのか?魅力的で性格もいい男がどうして浮気だけはおさまらないのか?そもそも賢いはずの人間がときとしてアホなことをしでかすのはなぜなのか?この深遠なる人間行動の謎に「利己的遺伝子」という考え方から迫る“天才”竹内久美子の最高傑作。新たに「美人論」を付す。 ——————— 【目次】 プロローグ 第1章 すべては遺伝子から始まった ・二人のキョウダイか八人のイトコ ~J・B・S・ホールデン ・働きバチはなぜ子を産まないのか? ~W・D・ハミルトン ・完全無欠のスーパースター ~R・ドーキンス ・自由な魂の遍歴 ~F・クリック 第2章 我々は乗り物である ・遺伝子が行動を支配する ~『衛生的』なミツバチ ・意地悪の実力のうち ~忙しいアオアズマヤドリ ・黒幕は誰だ!? ~土と唾液の建築家・シロアリ ・ミームという名の曲者 ~ニホンザルのイモ洗い文化 ・個体の幸福は遺伝子の不幸 ~妊娠をめぐる戦い 第3章 利己的遺伝子の陰謀を暴く ・子どもは恐い ~ゼンソクで操作する ・ゲームの理論 ~タカ派とハト派 ・自分の姿に気がつかない ~鬼の嫁姑戦争 ・男の分類学 ~繁殖戦略としての離婚 ・誰のための“しつけ”か ~親とても乗り物 ・出生率は低下しない ~福祉のおとし穴 第4章 利己的遺伝子のさらなる陰謀 ・アリの戦争と平和 ~ミツツボアリの竹馬歩行 ・チンパンジーの仁義なき戦い ~タンザニアのヤマグチ組 ・遺伝子が神をつくった ~血縁を超えたリーダー ・知らないあいだに武闘訓練 ~「鬼畜」のミーム エピローグ 解説(柴門ふみ) ----------------続きを読む
投稿日:2014.02.15
aaaamino
生物の行動は全て遺伝子によって支配されている。生物の身体は遺伝子を複製させる為の乗り物に過ぎない。 蜂とか猿とか人間を例にとって、全ての現象は遺伝子が遺伝子を後世に遺す為のものだと説明。結構説得…力があった。 伊坂幸太郎「重力ピエロ」はその辺の事を問題提起していた作品だったような…。殺人者の子は殺人をする。みたいな偏見で苦労をするドラマの主人公をよく見かけるが、遺伝子にとってその行動が遺伝子を遺すのに有利に働くのならば、やっぱり偏見ではなく、蛙の子は蛙なのだろうか。 人間たるものは所詮は利己的遺伝子と利己的ミームの乗り物なのである。 親にしたところで所詮は利己的遺伝子の乗り物で、無償の愛を注ぐ慈父や慈母などあるはずがない続きを読む
投稿日:2013.07.20
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