【感想】妖しの恋の物語

篁釉以子 / プリズム文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

平均 2.5
0
0
1
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • 彩波(いろは)

    彩波(いろは)

    このレビューはネタバレを含みます

     相手の未来が見えてしまうせいで、自分の父親の死を予言し、そんな子は育てられないと母がさじを投げ、祖母に預けられ、更に祖母にも棄てられ、神社に預けられた邑。
     その神社で、男の身でありながら巫女として育てられた邑。
     神社に連れてこられた日、神社の裏手に広がる池で、邑は不思議な出来事に遭遇する。
     透き通るような水面を通して、美しい魔性のものの姿を見たのだ。
     その魔物――須佐王の未来が見えなかったことから、すべての肉親に見捨てられていた邑は、初めて何の恐れも抱かずに誰かと向き合える喜びを知り、「そちら側に連れて行ってほしい」と懇願する。
     けれど、須佐王は「再び会えたら」と言って、そのまま姿を消してしまう。
     ヒントとして「龍邑雲剣」という名前を伝えてくれたけれど、神社のどこを探してもそんなものは見つけられない。
     そんなある日、先代の巫女がついに高齢のため引退することが決まり、邑がその跡を継ぐことになり、そこでついに「龍邑雲剣」の名前が告げられる。

     という話でした。
     邑は、須佐王に会うために必死なのに、須佐王は過去の過ちから邑を自分たちのところに引き寄せるのを躊躇っている。
     それを知った邑は、自分はそのときの恋人よりも愛されていない、と思い、どことなく須佐王から距離を取るようになってしまう。
     すると、今までいやでいやで仕方がなかった未来を見通せる力が次第に弱まっていき、そのことが原因で邑があるトラブルに巻き込まれて……と。
     邑は本当に一途で、須佐王しか見えてない。多分、刷り込みに近いです。
     須佐王も須佐王で、そんなに一途に思ってもらって悪い気がするはずもなく、次第に邑に惹かれていく……という話でした。

     この作者さんは、割と現代物を書くことが多い作者さんだと勝手に思っていたんですが、そうではなかったようです。
     ただ、そういう意味ではちょっと物足りなかったかもしれません。
     割と、こういうファンタジーテイストの話ってぶっ飛んだ話が多いような気がするんですが、そういうわけでなく、正統派なしっとり落ち着いたファンタジー。
     なので、ちょっとめちゃくちゃな方が好きな人にはだいぶ物足りないと思います。ファンタジーはファンタジーでも、地に足ついてる感じが好きな人にはオススメします。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2012.04.18

  • ぴかけい

    ぴかけい

    怪しの恋って!?
    妖怪じゃなくて、神様でした。

    個人的には、2話目の月読と猫耳のお話よかったです。

    投稿日:2011.10.26

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。