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山田風太郎 / ちくま文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
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瑠璃色
このレビューはネタバレを含みます
■忍者鞘飛脚 四肢を切断し目を潰し耳を潰し…とかなりグロい。エログロナンセンス小説の代表のようなドギつい小説だが、冒頭とオチがギャグみたいでなかなかおもしろい。 ■忍者肉太鼓 たわけた跡継ぎ争いに巻き込まれて人がどんどん死んでいく。これまたエロい。本書の中では最もオチが明確。 ■忍者花盗人 女陰恐怖症のために跡継ぎが生まれずお家断絶の危機を救うべく忍法でEDを治療する話。この話の忍者はどれも救われない。ED治療のために妻が自殺するは本人も自殺するはで。 ■忍法しだれ桜 政治に巻き込まれて当事者ではない忍者が一人を残してみんな死んでしまう。登場人物が多いのとあっという間に死んでしまうのとで感情移入できずに読み終えてしまった。 ■忍法おだまき 寓話のような話。人を生まれ変わらせ若返りさせる忍法おだまき。若返っても、当人が望むような事態にならない。 ■忍法破倭兵状 60ページ近くの内容の半分が朝鮮役の説明・文献の引用で成り立っているのではないか、というほど引用と解説が多い。妖説太閤記でもそうだが山風は秀吉を相当嫌っているっぽい。 ■忍法相伝64 すさまじい駄作と評判の忍法相伝73のプロトタイプ版。どんだけひどい出来なのかと全く期待せずに読んだが、さすが山風めちゃくちゃ面白かった。全然期待していなかったからなのだろうか? 73も読んでみたくなった。
投稿日:2017.08.30
kobbanova
山田風太郎忍法帖短篇全集の3冊目。「忍法鞘飛脚」、「忍法肉太鼓」、「忍法花盗人」、「忍法しだれ桜」、「忍法おだまき」、「忍法破倭兵状」、「忍法相伝64」の7編を収録。 残酷なスプラッタ描写が目立つ…作品が記憶に残りがちだが、秀吉を暗殺するために朝鮮忍者が渡り来るタイトル作は秀逸である。 また、現代人が秘伝の忍術を使おうとしておバカなラストに結実するショートショート「忍法相伝64」もいい味である。続きを読む
投稿日:2011.02.28
辺土名小次郎
忍者鞘飛脚 忍者肉太鼓 忍者花盗人 忍法しだれ桜 忍法おだまき 忍法破倭兵状 忍法相伝64
投稿日:2008.08.01
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