【感想】チェーザレ(7) 破壊の創造者

惣領冬実, 原基晶 / モーニング
(27件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
9
11
3
0
0

ブクログレビュー

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  • Kei.Co

    Kei.Co

    中世ヨーロッパの皇帝と教皇について、よく分かる。内容が濃いので飲むのに時間がかかります。
    ダンテとハインリヒ7世の関係。「神曲」を読み直そうと思います。永井豪版で。

    投稿日:2023.04.10

  • 北風

    北風

    このレビューはネタバレを含みます

    チェーザレ、確かに派手すぎ。父親の趣味が悪いってことじゃん(苦笑)。ダヴィンチ、ダンテと登場のあとは、ミケランジェロか~。豪勢な時代よね。
    皇帝と教皇の二元論、か。歴史には疎いけど、こんな遠いヨーロッパでもそういうのがあったのね。日本の歴史でも将軍と天皇が対決していた過去がある、っていうのがすごい不思議に感じる。人間の争う理由って、国や人種が違っても変わらないのね……。

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    投稿日:2022.04.30

  • 亞綺羅

    亞綺羅

    借りたもの。
    クリスマスのミサに挑むチェーザレ。同じ頃、ローマでも父・ロドリーゴ枢機卿とジュリアーノ枢機卿の対立・派閥争いもありながら、各々の教会で粛々とミサが行われる。その聖句は前巻の友人や腹心の部下による裏切りやアンジェロの負傷といったフィオレンティーナ団の傷心に寄り添い、庶民・貧しい貧民の慰めとなるのだろうか…

    ピサ大聖堂で皇帝ハインリヒⅦ世の墓を前に、チェーザレは思いを馳せる。
    ダンテ研究の第一人者であるランディーノ教授にチェーザレは教えを乞うた。
    それはチェーザレ達が生きる時代――中世ルネサンス――に至るまでのイタリア(ピサ)情勢が語られる。
    そこからチェーザレが導き出すのはダンテ『神曲』から導き出させる君主――統治者――の姿勢。そして、当時のイタリア半島において長く続く派閥争い――“教皇派”と“皇帝派”――についての解説でもある。
    天秤の均衡――聖職者(教皇)と権力者(皇帝)の二元論により安定した統治――を目指すも、それは夢物語に過ぎない……
    教皇権を拡大させたエピソードとして有名な「カノッサの屈辱」も、当事者(教皇グレゴリウスⅦ世と皇帝ハインリヒⅣ世)が意図したものとは異なり、後に教会勢力が利用したという。ヴィジュアルイメージを伴って、世界史の教科書で受けた印象が真逆のものとなる。俗世の介入を憂いてけん制するために苦肉の策を打ち出したグレゴリウスⅦ世と、どんな手段を取っても覇道を進苛烈な印象を与えるハインリヒⅣ世。
    この“教皇派”と“皇帝派”の派閥争いが、イタリア半島ではずっと続いている。
    それは詩聖ダンテの時代も同じ……ダンテは教皇派――フィレンツェ人、そして政敵に敗れ追放された人間――だった。
    ローマ帝国の滅亡後、フランス、ドイツの大国に挟まれブレやすいイタリア半島……フィレンツェがフランスの子飼いであったこと……
    世界史の流れが地続きになっていることを改めて理解する。
    また、『神曲』がキリスト教的価値観の世界の中で皇帝至上主義を示しているという指摘を、私は初めて知った。

    “権力と金――これに執着した時 聖人は俗人となるのです”
    “どのような文献も解釈する側によって微妙にその色合いを変える だからこそ読み取る側も常に柔軟な心を持つべきだと――”
    それは今の社会にも通じる名言に溢れている。

    ピサ大聖堂の封印された皇帝ハインリヒⅦ世の墓と付属祭壇は衝撃的だった。
    團名保紀氏が研究に携わっていたという。

    ダンテとミケランジェロが出てきて満足してしまう私。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.16

  • 放浪金魚

    放浪金魚

    第7巻。降誕祭、ダンテ研究学者ランディーノ教授による歴史論議(ローマ史―叙任権闘争、カノッサの屈辱、ローマでのドイツ皇帝ハインリヒⅦ世の戴冠式)。

    降誕祭の様子は荘厳さと静寂さが伝わってくるほどの見応えのある絵です。
    主にローマ史の回想。ハインリヒⅦ世を祀った石棺に込められたダンテの意図に想いを馳せ、長きに渡って続く教皇と皇帝の覇権争いを振り返ります。
    この勢いで、敬遠していた『神曲』に手を出す時が来たかな…。
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    投稿日:2016.01.23

  • dai-4

    dai-4

    この巻は特に良かった。何が良かったって、ローマ史がざっと纏められていて分かり易かったし、「ローマ人の物語」(最近とんとご無沙汰になってしまっている)の復習も出来たし。やっぱり強い印象を残せるという点では、漫画は圧倒的ですね。歴史を学んだ上で、さてこれから物語はどういう展開を見せていくのでしょうか。続きを読む

    投稿日:2015.11.17

  • 梅こんぶ

    梅こんぶ

    チェーザレを語る上で避けては通れない部分らしい。が、
    巻を追うごとに増える横文字名と、7巻は特に動きがないので目が滑りまくり。
    途中歴史の勉強をさせられている気分に陥ったけど、
    重要なところだったら困るので2回読んだw
    ウーン…なんとなく理解できたような?(…そうでもないような)
    世界史てんでダメダメなので毎回無い頭フル回転です。
    続きを読む

    投稿日:2015.04.25

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