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有馬哲夫 / 新潮新書 (42件のレビュー)
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masahiko34
かなり前に買って電子化しておいた本。 歴史の裏側の面白さと、マスメディアを握ることの強さを感じた。 正力松太郎の話は初めて読んだが、元警察官僚が弱小メディアだった読売新聞を買収して大きく成長させ、…総理大臣を目指していくストーリーはすごすぎる。 戦前・戦後のドタバタ期ならではな雰囲気はあるが、CIAとのやりとりなど歴史背景が面白い。 失策も相当あるが、戦後日本を作った傑物に違いない。続きを読む
投稿日:2023.11.28
hrsq
正力松太郎が総理大臣になるという政治的野心を持ち、CIAと駆け引きをして、当時反米・反核の世論が強かった日本人に原子力をアピールし、対米の好感度をあげるまでのストーリーは鮮やかだった。特に原子力平和利…用博覧会という手法で反米感情を好転させる手腕など。ただしかし、3.11が起きた今、てめえの政治的野心でかなり強引に原子力導入を推し進めやがって、と我々後世の人間が怒りを禁じえないのは仕方のないことである。結局正力は政治家としては大成せず、マイクロ波通信網構想は衛星技術に負けでしまった。続きを読む
投稿日:2021.09.14
tetsuya44
唯一の被爆国である日本が、水爆実験でも被爆国となった中で、どうやって原発導入へ向かったのか。読売グループの正力松太郎とCIAの果たした役割が明らかにされている。 電力会社が原発導入と運営に主体的であり…ながら、事故が起きた時の保障は国が、という仕組みの起こりも触れられている。 遅かれ早かれ、この人物の強引な導入推進が無くても、別の方法で、原発が日本に導入されたことは、間違いないと思うが、もう少し導入前の検討を慎重に行うような選択に至るには、あまりにも大きな力が折り重なって働いてしまっていたのだと感じた。続きを読む
投稿日:2018.12.09
stratton
正力を「昭和の傑物」と評するのは同意しかねるが、アメリカとこれだけ渡り合うような気概を持った人物というのは、実は今の時代に求められているのかも。
投稿日:2018.11.18
yajjj
戦中・戦後日本の大物をCIA文書から読み解く。歴史を知ることで現代に当たり前に存在すると思われているものをより知ることができるのだな。
投稿日:2018.10.09
reinou
このレビューはネタバレを含みます
2008年刊。早稲田大学教授たる著者はCIA文書に依拠する戦後史発掘に精励。本書の内容は、讀賣新聞社主兼日本テレビ社長正力松太郎の野望と、CIAや国内政界内での虚々実々の駆け引き。讀賣新聞を利用した正力の原発平和利用キャンペーンの一方、反共・親米への心理戦に正力(特にTV網)を利用しようとした米が生々しい。元来、原発導入の旗振りが、正力の総理就任の野望と不可分で、こんな俗物丸出しの正力に辟易したため読破は苦痛だった。なおフクシマ以降なら、原発導入経緯を本書のような突き放した乾いた目線では書けなかったろう。 その意味で、フクシマ前の刊行なのが幸運とも不運とも言えそうだ。なお、湯川秀樹ノーベル賞受賞(米の口添えがあったから受賞出来た)やディズニー映画、ディズニーランドの対日心理戦活用については興味深い点。本書では全く触れられないが、ディズニーに心酔した手塚治虫が生み出したのが、原子力利用の輝かしい未来に彩られる鉄腕アトム(もっとも、こんな単純なストーリでないのは熟知しているが)というのがなんとも…。
投稿日:2017.01.21
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