【感想】竜の秘宝を抱く乙女

デボラ・シモンズ, すずきいづみ / ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 鏡花水月

    鏡花水月

    ディ・バラ家の物語シリーズで、キャンピオン伯の5男レイノルドは兄たちが次々と結婚する呪いから逃れるため、ディ・バラの城を出る決心をする。その朝親戚の魔女と呼ばれる老姉妹から告げられたことは、ドラゴンを退治して乙女を救う、ということだった。
    しかし足の悪いレイノルドはそんなことはないと信じないが、一人だけ騎士見習いの少年を伴って、城を出た。
    そのレイノルドにある日声をかけた美しい乙女がいた。ドラゴンを倒して私たちを助けてほしいという。レイノルドは掘っておくわけにいかずその館に滞在し、ドラゴンの正体を探る。

    足の悪いレイノルドが兄たちのように幸せな結婚を出来ないと思いこみ、自分は邪魔者のように感じて城を出るが、予言の乙女に逢いドラゴンを倒すべく、その正体を探っていくうちにあることに気付く。
    結果はいつものようにめでたしめでたしの結末なのだが、レイノルドが一人で自分が邪魔者だと思っていたことも、実は家族は温かく見守っていて幸せを願っていたということも最後にわかる。

    もちろんドラゴンを退治出来て、その秘密を暴き祭儀にそのお留と結婚して、彼女の領地を納めることになるという結末は、想像通りだけど。
    ディ・バラ家の高潔な騎士精神と、運命的な結婚相手との出会いというのは、ロマンスの王道かな。
    レイノルドが実は勇気があって、一番ストイックだと思いました。
    数年ぶりのディ・バラ家の物語。
    ついつい手にとって、即購入してしまった。
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    投稿日:2011.09.07

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