【感想】QED 憂曇華の時

高田崇史 / 講談社文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
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ブクログレビュー

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  • みかりん

    みかりん

    QEDシリーズ、長編。

    今回の舞台は安曇野。筑前博多近郊の古代海人・安曇族が移り住んだという地で起きた哀しい事件の因果を桑原崇が解き明かす。

    事件そっちのけで歴史蘊蓄を楽しむのがこのシリーズの醍醐味だが、今回は意外とダイイングメッセージとかちゃんと繋がっていて、ミステリらしさが出てたかな。とは言え、一方的なタタルの蘊蓄披露は現実的では全くないけれども。
    安曇族の謎も面白かったけど、神功皇后のくだりは結構踏み込んでいて興味深かった。
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    投稿日:2023.06.14

  • 猿山リム

    猿山リム

     シリーズ物なので基本構造は割愛。
     著者のここのところの作品は事件が無かったり事件性の薄いものが多かったが、今回はQEDであり、がっつり殺人事件。
     勿論歴史の謎もしっかり解かれる。
     安曇野周りを舞台にしているが、起源をたどり九州らへん迄一気に回収される。
     機関で丁寧に語られた謎解きを踏まえている部分も多く、集大成レベルで下敷きにしているのでシリーズ既刊や、別シリーズ既刊を一通り読んでから読んだ方が面白く読めるはず。
     諏訪の神社は好きで作中の橋のない神社も行った。
     謎も多い印象で諏訪も読みたい。
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    投稿日:2023.02.11

  • ニャーテン

    ニャーテン

    地元の安曇野が舞台ということで否応なしにテンションが上がる。諏訪の時もそうだったが、行ったことがある場所だと興味が更に倍増。
    安曇族という古代海人たちが辿った過酷な歴史を安曇野の地の謎と共にタタルが解き明かしていく。
    付随する殺人事件の関係者がその遠い昔の因縁を知らず知らずのうちに引き摺っているパターンと独特な殺人動機はいつもながら、そこがまた綿々と続く歴史の断ち切れない重い鎖を感じさせられてやるせないなぁ。
    鵜飼いから古代天皇の話まで広がりに広がった風呂敷を始まりの鵜飼いに戻って畳む見事なQEDだった。
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    投稿日:2023.01.25

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