【感想】他人と上手くつきあえない人

「きずな喪失症候群とは、周りのすべての人が母親のごとく自分に尽くしてくれることを前提として生きる利己主義者が罹る病であり、関わりの濃淡に応じて節度を保った他人との接し方ができずに悩み、その結果一方的な…被害妄想を伴う」それだけのことが繰り返し綴られる。巻末で一応患者に対する処方の体をとるが、実はそんな我儘な奴等とは接するなと世間に呼び掛ける。その括りを自らの潜在的な意識が導いたことに著者自身が気付かない哀れ。東大卒、同大修士の日本精神衛生学会顧問が60歳にもなった当事に...。困ったもんだ。続きを読む