【感想】姫君

山田詠美 / 文春文庫
(95件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
24
28
32
4
3

ブクログレビュー

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  • みお

    みお

    短編集。
    癖のある登場人物が光っていた。私にはMENUの聖子、検温のおばあさんがとても魅力的でした。

    投稿日:2023.08.02

  • キじばと。。

    キじばと。。

    短編5編を収録しています。

    冒頭の「MENU」は、5歳で両親を亡くし、矢野家に引き取られた20歳の時紀(ときのり)の物語です。友人の麻子が、彼の義兄である聖一と交際を開始し、すこしずつ時紀の知っていた彼女から変わっていくのを見ることになります。その一方で、「自分が一番好き」という彼の考えに共感する義妹の聖子と濃密な関係がえがかれています。

    表題作の「姫君」は、山本摩周というアーティスト志望の青年のもとに身を寄せることになった、姫子という誇り高い女性の物語。コミカルなテイストではじまりますが、しだいに摩周がカッコよく感じるようになっていきます。

    テイストの異なる作品がたのしめる短編集ですが、やはり著者らしい雰囲気の話が印象にのこっているように思います。
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    投稿日:2021.04.05

  • akimarumaru

    akimarumaru

    このレビューはネタバレを含みます

    menu

    昼間に読んでよかったかもしれない。
    ずっしり重かった。

    麻子のトキを大切に想う故に聖一と結婚を選ぶのか。。
    トキは麻子を憎いって気持ちは愛情の裏返し。

    トキの心情を変化に苦しくなる作品。

    聖子との異様な関係がトキの拠り所なのかな。

    麻子を一番傷つける存在になれない事を知った

    こういう感情よく文書にして表現できるよね、すごい。。

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    投稿日:2018.04.29

  • あーる

    あーる

    表題作を含む短編集。この中では、『MENU』が1番山田詠美さんっぽくて好きです。

    『MENU』は親の自殺で人生を斜に構えた姿勢でしか捉えられなくなった青年と、彼の血の繋がらない妹を軸にした話なんだけど、この妹がとにかくエイミーワールドな女性!笑

    「地球を失くす方法知ってる?抱き合って目を閉じるの」

    という妹の言葉にグッときた。というのも、これはT.M.Revolutionの『AQUA LOVERS~DEEP into the night』という曲の世界観によく似ていると思ったから。私はいわゆる西オタ(西川貴教ファン)であり、かつ浅倉大介&井上秋緒という彼の楽曲の多くを作曲・作詞している2人のファンであり、この妹の台詞はまさにこの曲がよく似合うものだと感じたからだ。

    というわけで、西川貴教ファンの方がいたら、ぜひこちらもご一読いただきたい。
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    投稿日:2015.08.07

  • ゆいちゃん

    ゆいちゃん

    このレビューはネタバレを含みます

    痛々しい話が多かった、短編集。
    詠美節炸裂、だけど読むのしんどかった。

    「姫君」がすごくよかったけれど、あんなオチになると思わなかったから残念。
    ハッピーエンドにしてもらいたかったな。


    ----春は、唇が、溶けやすい。

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    投稿日:2015.08.01

  • ponpon

    ponpon

    MENUが凄く良かったなあ。最低なはずなんだけど、なんか引き込まれるような。聖子が切ない。
    山田詠美さんもなかなかいいなと思って来た今日この頃。

    投稿日:2015.05.04

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