【感想】男おいどん(1)

松本零士 / 週刊少年マガジン
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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ブクログレビュー

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  • toreed

    toreed

    このレビューはネタバレを含みます

    絶版だが、中古はまだ手に入るっぽいぐらいの知る人ぞ知る超名作。
    おいどん(大山昇太)は中学を卒業し進学の為上京してきたが夜間学校の学費が払えず中退。
    復学を目指すも家賃すらまともに払えない。四畳半の押入れでサルマタケを育てつつ「明日のために今日も寝る」日々を送る。
    身なりも汚いので世間からひどい扱いもうける。そこに何故かおいどんに惹かれ?様々な事情で現れては去っていく美女達(メーテル並)。
    復学は雲の上。順調に大学へ進学していく友人達。おいどんはバイトで小銭を稼ぎながらただただ過ぎていく日々。
    この作品が本当に辛いのは時折現れる人生に躓いてしまった人達が出てくること。おいどんとその人達の違いは「若さ」。おいどんの(進むべきでない)行く末を示唆している。若いということが全てに勝る希望ってことが痛いほどわかる。
    松本零士が「若いうちの一人暮らしはしといた方がいい。それで僕は漫画家になれましたから。」って言ってたけどこのマンガは半自伝。

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    投稿日:2011.04.13

  • 南蛮王アスチア

    南蛮王アスチア

    主人公の大山昇太は大きな夢に希望を持ちつつ東京に上京するも
    会社をクビになり、学費も払えず勉強もできず極貧の生活を送る
    周りからさげすまれても、己の道を突き進む大山昇太の人生録を描く

    松本零士先生、最初期の代表作。
    「銀河鉄道999」のようなSF作家のイメージが強い松本先生の
    4畳半の汚い下宿宿を舞台にした男女の青春物語という異色作です

    とにかく主人公に対して、どう思えるかが全てかな? 
    自分もこの世代で生きてきていませんが、70年代初期の
    世界観と格差社会を描いている漫画です。ブルーカラーなど
    差別用語が多いのも当時の風潮を思わせます

    時系列はしっかりとつながっているのですが、漫画自体は
    基本1話限りの短編なのでサクッと読むにはいい作品です
    ストーリー展開が一辺倒なので飽きるのは速かったですが
    続きを読む

    投稿日:2010.09.06

  • だだ

    だだ

    男の子のバイブルである。男の子が男になっていくとき、通過儀礼のように訪れる惨めで辛い日々が、汚くも優しく描かれる。奥歯を噛みしめて耐える日々を過ごした後、男の子は大人になるのである。そんな経験を積んでいない大人の男は、死ぬまで只のつまらない大人の男であり続け、決してダンディにはなれないのである。男の強さは、悔しさによって生まれる。男の優しさは、惨めさによって育まれる。続きを読む

    投稿日:2008.08.19

  • ぐすこぶどり

    ぐすこぶどり

     友は猫とトリとサルマタとサルマタケだけでも、どんなに貧乏でも、女にフラれても、小さな大四畳半でおいどんは今日も夢見て生きるのだ。
    『明日のために、今日も寝る!』

    投稿日:2006.04.26

  • BRUNO/ぶる~の

    BRUNO/ぶる~の

    松本零士の代表作『男おいどん』。なんでも氏の苦節(貧乏)時代の実話もあるとか・・・、インキン&サルマタケ(押入の中に押し込められた使い古しのパンツ)などは真実らしい!!!(爆) 主人公大山昇太は4畳半のアパートに住む苦学生、今の時代にこんな少年はすくないだろう。飽食の時代に懐かしさを感じさせる傑作、貧乏でも女にモテなくても俺はおいどんの顔が大好きだよ!続きを読む

    投稿日:2004.12.11

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