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平岩弓枝 / 文春文庫 (6件のレビュー)
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bibimari
タイトルの作品が秀逸。「兄上様」の魅力が満載である。それが「兄上様」の視点で書かれていないところが、平岩弓枝先生の文章力の見事で、神業とおもいしらされる。
投稿日:2023.08.06
todo23
いや〜また出ました。気付いてなかったら家内が買ってきてくれました。もっとも彼女は「まだ続いてる」と言うだけでもう読もうともしませんが。 このシリーズも最初からすると随分変わった様な。捕り物的要素はぐ…っと減って(といっても事件はあるのですから、謎解きが減ったというべきでしょうか)もっぱら人情ものです。 それと今回の作品では主人公東吾の兄の通之進・香苗夫婦が良いですね。特に香苗さんの可愛らしさはとても素敵でした。 続きを読む
投稿日:2017.11.16
ミキ
御宿かわせみシリーズ。第26巻。老いの坂道・江戸の湯舟・千手観音の謎・長助の女房・嫁入り舟・人魚の宝珠・玉川の鵜飼・唐獅子の産着。 引退後の老人二人が対照的な「老いの坂道」、川に銭湯があるまさしく「江…戸の湯舟」、香苗が主人公の「千手観音の謎」、長助の内儀が大活躍の「長助の女房」など。 香苗が通之進に抱く感情がいくつになっても何とも初々しいのと、麻太郎を思う親心が情緒深い。通之進がチョイ役でおいしいシーンを量産している巻でもある。続きを読む
投稿日:2012.11.11
文
老いの坂道 江戸の湯舟 千手観音の謎 長助の女房 嫁入り舟 人魚の宝珠 玉川の鵜飼 唐獅子の産着
投稿日:2010.11.15
こじゃ
【8作収録】 ・隠居したものの、町内を歩き回って金を受け取り、時には事件を解決しようとすらする元同心。現役の同心にとって面白くないばかりか、下手をすれば恐喝になるということで周囲は心配するが・・・ ・…舟に風呂を設置した湯舟の船頭が殺された。最後の客である男女が取調べを受けた後日、今度はその女のほうが別の船頭と殺されているのが発見された。二つの事件は同じ犯人によるものなのか ・神林家代々の千手観音を落としてしまった香苗。取れた腕の修理は職人の留守で叶わず、仕方なくそっくりな別の観音像を借りたところ、その背中から大麻が入った袋が発見された ・岡っ引としての功績に対してお上から褒賞を受けた長助。周囲が喜びに沸く中、女房のおえいは、昔江戸追放になったはずの男を近所で見かけ、嫌な予感に胸を騒がす ・宗太郎の患者の一人が闘病の末に亡くなった。息子は東吾の弟子で、東吾は弟子の母違いの妹の存在を知り心配する。しかし、よく分別を弁えて妹を遠ざけ、嫁入り先まで探してやるのだった ・子ができないために婚家を出された女が、復縁を頼みに婚家へ行ったきり行方不明になる。30年前からまるで年を取らない尼が信仰する人魚神に、子宝祈願に行ったのではないかと思われたが・・・ ・源三郎の妻・千絵の付き合いで外出したるい。同行した夫婦の妻と偶然出会った夫婦の夫が恋仲になり、二人揃って夜に姿を消した。翌日、女のほうが遺体で見つかり・・・ ・子さらいが数件発生した。金を払った家は皆無事に子供を取り返しているが、最初の1人だけが帰ってこない。調査をする東吾や源三郎は、やがて下手人は子供のようだと気がつく続きを読む
投稿日:2009.04.29
pianissimo
今回、長助がお上に表彰されて祝いの飲み会で飲んだくれてる間に、長助の女房が活躍する表題作や、東吾の隠し子・麻太郎がますます東吾に似てきてドキリとする話、香苗のまだ続いている初々しい恋心など結構濃い話が…多くて読み応え抜群。たいして状況は変わっていないのに、なかなかだったな、と思わせてくれた。続きを読む
投稿日:2009.01.01
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