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山崎豊子 / 文春文庫 (61件のレビュー)
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総合評価:
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にしど
本作では松本耕次、陸一心それぞれが肉親探しを行いついにあつ子との再会を果たす。 次巻が最終巻、山崎豊子さんらしい印象的な結末を期待。
投稿日:2024.04.07
さくら
このレビューはネタバレを含みます
日中合作の製鉄所建設に携わる主人公。 3巻では、中国の政変で事業が一時中止にまで追い込まれる経緯、中国の杜撰な管理体制、首都北京と農村の格差などが丁寧に描かれている。 本作では、ようやく主人公と妹が再会を果たすが、妹の運命は予想していたより過酷なものだった。一巻で、貧しい女性が法の合間を掻い潜って売春をしているエピソードがあったから、てっきり妹の伏線かと予想していたが、妹が歩んだ人生はむしろそれよりも過酷であった。 やっと巡り会えた2人だが、あまりの運命の違いから妹は主人公の負担になりつつある。 ようやく入党を果たしたのに、妹のことが原因でとんでもない問題になるのではないかと予想。 そして、とっくに父と再会できているのにお互いにその状態に気付けていないのは、読んでいてとても焦ったい。 せめて妹が亡くなる前に父と再会して欲しいと願う。
投稿日:2024.03.08
ピンクのお米
涙、涙。事実に基づく、色々な取材から、丁寧に何十年とかけて作られた作品と巻末にあったが、リアルさや感動が他の小説と違う。
投稿日:2023.11.22
ysano911
山崎豊子『大地の子』文春文庫 読了。中国残留孤児の半生を描く大河小説。国共内戦や文革の嵐を背景にその出自に翻弄される。養父はじめ思い溢れた周囲に恵まれ、中日共同の製鉄所建設プロジェクトに携わり、実父と…の運命的な再会を果たす。戦争孤児として生き別れた妹の境遇が衝撃的。まさに戦禍だ。続きを読む
投稿日:2023.09.30
のりログ
陸一心はようやく妹との再会を果たすが精神的にも身体的にもやつれ果てたあつ子の姿は読んでいてつらいものがある。日本人でありながら、中国語でしか通じ合えない兄弟。なかなか父子であることに気づかない二人。あつ子は父と巡り合うことができるのか。最終章に続く。
投稿日:2023.06.09
mutotsu55
全4巻の第3巻目。 本巻は文革後の政争、宝華製鉄の建設中止、中国で離ればなれになった陸一心(日本名:松本勝男)と妹あつ子との再会と、目まぐるしく展開が移り行く激動の流れになっている。 中国側の隠…蔽体質と強欲さが浮き彫りになっている印象を受ける。また、いつの時代もそうだが、政治の影響を受けて苦労する一般人の姿も浮き彫りになっている。民族性や政争など、現代にも通じる内容であり、考えさせられる。続きを読む
投稿日:2023.01.13
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