【感想】周五郎流 生活人新書セレクション

高橋敏夫 / NHK出版
(1件のレビュー)

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    [ 内容 ]
    市井の人々の、生きる苦しみや哀しみ、そして喜びを描きつづけた山本周五郎。
    登場人物たちは、苦悶し、号泣し、哄笑し、激怒し、それゆえに歓喜の表情を隠さない。
    強く、激しい感情体験を通して、新しい、豊かな人間が生成されてゆく珠玉の物語。
    作品に託されたメッセージを読み解き、周五郎のまなざしを逆照射する。

    [ 目次 ]
    第1章 これだけは、どうしても、譲れない(どう云いようもない、ただもう胸がむかついて;たしかに、その客は嗚咽していた ほか)
    第2章 不幸が不幸に交叉する(あんたはただの悪党、ただの人殺しだわ;あの人はもうゆき止りだわ、これからはただ落ちるだけよ ほか)
    第3章 「成功」と「幸運」への異和感(たったいまここから逃げだせ;私には、あの娘を追い出すことはできません ほか)
    第4章 弱い者のたたかい方(こんどはおれの笑う番だ;強さというものにはそれを打ち砕く法が必ずある ほか)
    第5章 貧困と集団と理想と、ふたたび(なんにもおっ建たなかっただよ;殺すな、盗むなという原則でさえ絶対ではない ほか)

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    投稿日:2011.06.01

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