【感想】可愛い子ちゃん　紅い花の章（電子復刻版）

明美は雄一郎のプロポーズを受けますが、雄一郎に好意を寄せていた倉内京子が、雄一郎の過去の女性関係にかんする醜聞を明美に告げます。

他方、伍堂と愛人契約を結んだ裕子は、伍堂の身のまわりの世話をしている…良子という女性が、伍堂と関係をもっているのではないかという疑いをいだきはじめます。彼女は伍堂から距離を置くため、知人の紹介で大学の演劇科に籍を置く安藤光弘という青年と会いますが、倉内京子が彼の劇団のパトロンであることが明らかになり、けっきょく安藤との仲は深まることのないまま、彼女は伍堂のもとへ帰っていくことになります。

タイプの異なる姉妹である明美と裕子の、それぞれの男性関係が軸となって物語が進行していきますが、ストーリー上の起伏が乏しいように感じられてしまいました。続きを読む