【感想】プロセス・アイ

茂木健一郎 / 徳間書店
(1件のレビュー)

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  • キじばと。。

    キじばと。。

    脳科学者であり、さまざまなメディアで八面六臂の活躍をしている著者のSF小説です。

    大学で科学史・科学哲学を学んだ高田軍司は、想いを寄せていた高木千佳という女性の死をきっかけに、それまでも彼の心のなかに渦巻いていた、「私」とは何かという根源的な問いにとりつかれていきます。その後彼は、金融オペレーションと政治的なプロセスの連関を明らかにした「スペラティヴ」という理論を考案して莫大な利益を上げ、その資金をもとに世界から一流の科学者を集めた「クオリア研究所」を創設します。

    一方、天才的な脳科学者として注目を集めていた川端武志は、意識の謎を解き明かす「プロセス・アイ」理論を発表するための会議を、ウィーンで開催します。ところが、彼の発表の途中でコンピュータの不具合が生じ、けっきょく「プロセス・アイ」の内容についてなにも語られることのないまま、川端は人びとの前から姿を消してしまいます。

    その後、脳の活動状態から心の動きを明らかにする「マインド計測」を考案したジャン・トマールがクオリア研究所に招聘されることになります。そこで彼は、高田の協力で川端が意識の謎を解明するための研究を推し進めていることを知ることになります。

    小説としては、ストーリーにも衒学的な科学上の論議にも、もうすこし読者が想像力を遊ばせることのできる余裕がほしかったように思います。
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    投稿日:2019.01.09

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