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米原万里 / 中公文庫 (15件のレビュー)
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橘
このレビューはネタバレを含みます
手厳しい…!と思いながらも、米原さんの目線も文章も好きです。面白かった。 20年前くらいに書かれた文章がほとんどですが、国内も世界情勢もむしろ悪くなっていってて、今もし米原さんがいらっしゃったらどんな文章書かれたんだろう…と早逝が悔やまれます。辛口が加速していたかも。 「愛の証」の、愛国を法整備していきたい人はそんなに自分の愛国心に自信がないのか、みたいなところを読んで(今じゃ学校教育に愛国教育あります)と思いました。米原さんからスパッと斬られそう。 愛国=妄信して、盲目になんでも「いいね!従う」ということではないです。国を憂えて、良くしていくために批評するというのも愛国だと思います。 …井上ひさしさんも「ついに、日本の戦後は終わり、戦前になった」っておっしゃってたんだ。20世紀中に書かれた回で引用されてる。。 この本が出版されたときに既に詰んでいたらしい日本、これからどうなる………世界も。パンピーは国内外ニュースを見て考えるしか無いです。暗い気持ちになる。
投稿日:2023.07.28
Verfassungslehre
2023年1月15日机の下の段ボール箱を整理してたらポロっとこの本が出てきた。 整理の手を止めて、懐かしく拾い読みを始めたら、大部分を読んでしまった。 短い文章の中に鋭い警句、社会批判をふんだんに取り…入れた米原節が心地よい。 いま、これだけの率直さでものを書く人は、残念ながら見当たらない。続きを読む
投稿日:2023.01.15
pohicodzilla
日本で生まれて日本で育ったことを、恵まれているとは思いつつも、どこか不完全感をぬぐえない自分が生まれてくるよう・・・
投稿日:2015.07.25
ざざあるいは電気羊
十数年前に書かれた時事エッセイ集。でも全然古さを感じない。特にロシア危機なんてまさに今も通ずること。人間は進歩しているようで同じところをグルグル回っているだけなのかもしれない。 定期的に米原万里ブーム…が来る。この本も図書館で借りたの何回目だろう。(いい加減買えや)続きを読む
投稿日:2015.01.12
meg201
米原さんってものすごく頭のいい人だったんだなあ。日本を客観的に見たり、世の中の先を読んだりすること、そしてそれを読みやすい形で表現することに長けている人。これ読んで、日本の立ち位置が分かったような気が…する。10年以上前に書かれたものなのに、ちっとも古さを感じなかったなあ。現代も斬ってもらいたかった。惜しい方をなくしたなと思った。続きを読む
投稿日:2014.09.14
panda88
「婦人公論」や「ミセス」向けに書かれたエッセイ。米原万里さんの本はずいぶん読んでいますが、こういう政治批判っぽいエッセイは個人的には好きではないですね。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」とか最高なんですが。
投稿日:2013.03.03
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