新刊・予約
ランキング
セール
特集・キャンペーン
ジャンル一覧
詳細検索
0
樋口有介 / 中公文庫 (4件のレビュー)
レビューを書く
総合評価:
"powered by"
かりょう
海泡 なんのことだろうと思いつつ 小笠原を舞台にした ひとりの青年 洋介が巻き込まれた 殺人事件を 心持ちエロティックな状況をおりまぜて ドキドキを増幅させた ついつい読み進めてしまう1冊だった
投稿日:2020.03.17
unoke5833
大学生の木村洋介は夏休みに父の住む小笠原の父島に帰ってくる。 そこには中学、高校をともに過ごした仲間と、その仲間のひとり、丸山翔子がいる。洋介から一年遅れて、この島に来た彼女は、誰もが一目おく美人…だった。その彼女が病に侵されて、死に掛けている。 元村長の娘で、同級生の一宮和希が崖から落ちて死ぬという事件がおこり、その犯人とみられ、彼女を追って島に来たストーカーと見られている男が彼女の墓場で殺される。そして、そのあとに翔子も命を尽きる。 翔子は、和希の事件をベッドのなかから、丸山一族の財力と権力を使って追っていた。 地元民である島の同級生、漁師の浩司、旅館の娘、旬子との友情、東京で精神をきたし、丸山を救う「グリーンペペ」という新薬を作るという藤井、この島に住みついている画家である父親、そのモデルの雪子、飲み屋「トムズハウス」のマスター、バイトの可保里、和希の妹の夏希、など、それぞれが絡み合い、洋介の夏休みが過ぎていく。 実は洋介が島に戻ってきたのは、洋介の恋人が自殺未遂をしていることが、翔子の調査で明らかにされている。 和希は妊娠していたので、この胎児の死も合わせると、洋介は短時間に多くの死と向き合っている。 それでなのか、とにかく20歳にしてはとても老獪で不思議な感じがする。 が、その不思議な洋介と父島の風土と仲間の話は、もっと読みたいと思った。リズム感がいい。続きを読む
投稿日:2015.04.17
mylte
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 小笠原諸島・父島―人口二千人の洋上の楽園に、殺人事件は似合わない。「亜熱帯の東京」で連続殺人!?書き下ろし長篇ミステリー。 小笠原 というより地方…の村の中の不思議さがとってもよく書かれていたミステリー。 人間関係が読めてしまうというのは一種の才能か? 気がつくと眠っているような亜熱帯の風を感じられたミステリーでした。続きを読む
投稿日:2012.12.24
あまぐも
小笠原 という 東京都でありながら 船で二十六時間も隔てられている いわば閉ざされた空間。 いつも通りののんびりとした亜熱帯の風景、代わり映えのしない日常、不自由さ。 その中に外から持ち込まれた厄…介事。 言ってしまえばそんな話なのだが それだけではない。 閉ざされた世界には 閉ざされているが故に抱える 憂鬱さがあり 諦めがある。 島の風景描写が語る 長閑さと倦怠と退廃、そして たくましさは 魅力に富んでいる。 目新しくはない事件が この島ならではのスパイスで 一風変わった風味になっている。 樋口有介氏には 一作読むごとに 惹かれてきている。続きを読む
投稿日:2004.11.27
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。