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小説

ヒール 悪役

あらすじ

プロレスに「最強」を復権させる!――かましてなんぼですよ、この世界は
日経小説大賞『散り花』に続く、美しく切ないプロレス讃歌第2章

どんな遺恨も因縁も、リングの上で白黒つける。そうでなければ夢がない。一度リングで“死んだ”男の死闘が、光を失いかけたレスラーたちの心に火をつけた――

札幌での立花と一ノ瀬の試合。週刊リングの寺尾は、一ノ瀬が立花の狂気を引き出したと書いたが、三島の印象は違った。一ノ瀬は立花の世界に引きずり込まれたのだ。この試合で終わってもいいと思わせる快感にも似た昂ぶり。甲斐の世界が対戦相手だけでなく観客をも手玉に取り、会場全体を支配するものなら、立花は二人だけの世界にしてしまう。一ノ瀬はそれに引きずり込まれ、呑みこまれた。立花はなぜジャパンに戻ったのか。総合格闘技への出陣は意外ではなかった。もともとそのスキルはあった。しかし、立花はプロレスに復帰した。(本文より)

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作品情報

ジャンル
:
掲載誌・レーベル
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出版社
:
Reader Store発売日
:
2024.11.26
書誌発売日
:
2024.11.26
ページ数
:
304ページ
ファイルサイズ
:
1.2MB