Number(ナンバー)1091号

• 

  レビューネーム未設定

  Number1091は、サッカー日本代表特集。歴代主将の軌跡系譜を辿る物語です。
  中身の前に気になっていることが一つ。今号の1091も、次号の1092も発売間隔が空いています。去年だったか、誌面リニュ…ーアルのために隔週でなくなった時期もありましたが、今回のはどうしたことか。またもリニューアルなのか。
  危惧しているのは、完全電子化に向かっているのではないか、と言うこと。世の流れは電子化なのでしょうが、紙の本が好きな人間なのでそちらの販売形式も残してもらいたい。注文販売定期購読のみ、みたいな形でもいいので。今現在定期購読なので。とは言うものの、出版不況と言われ続けている中、商売である以上利益を生み出さないといけないので、どのような判断をするのかは読者には決められないことです。買い続けるしかないんだよなぁ。
  という妄想でした。
  
  さて、中身について。このタイミングで前号に続いてサッカー日本代表特集なのは、アジアカップ開幕中だからです。そして森保JAPANの2度目の挑戦は、ベスト8で敗退となりました。結果を出して欲しいところで、結果が出せないですね。東京五輪の準決勝、3決。カタールWC、前回と今回のアジアカップと。
  そして、イラン戦で提示された問題点です。これは森保監督どうこうでなく、おそらく日本代表に常に立ちはだかってくる問題。男女ともに。
  中盤省略して前線に放り込まれ、セカンドを確保できない状況をどのように打破してゆくか、ですよ。
  青森山田しかり、町田ゼルビアしかり、苦戦するACLも、なでしこが負けたスウェーデン戦も。
  跳ね返した後の、セカンド確保ができない部分が一番きついのではないかな、と思います。青森山田も町田も、切替の強度は徹底してくると思っていて、そこで負けてしまうから、相手の思うようにされてしまうのだと見ていて感じます。ゴツゴツガチガチ当たってくるし、ファウルまがい？見逃し？な時もあるので批判されますが。
  
  とはいえ、勝利しなければ意味がない世界では、有効なものであることは確かなので、どうしたら対処できるのかを作り上げていかないといけないと思います。
  
  イラン戦で思ったのは、監督からの指示はとても大事なことなのだということの再確認でした。選手たちに自由を与えるのはいいにしても、全くのフリーハンドではぶん投げになってしまうので、大枠での方針は与えてあげるべきでしょう。その範囲内で自由にやってもよし、という形がいいのではないでしょうか。当初の目論見がうまくいかないのであれば、次の作戦の提示をしてあげる、というような。イラン戦の後半は、選手たちが混乱しているように思えたので（負けたというバイアス込みかもしれませんが）、軌道修正の意味でも外からの意見が必要だったのではないかな、と思います。
  監督どうこうではない、といいながらも批判のようになってしまいました。
  細い戦術に当てはめる、かつてのトルシエのようなことをしなくても、現在の代表選手なら、共通理解を深めて打開してゆくことは可能だと思っています。ただ、それも大枠があってこその、うまくいかなかった時に戻れる場所があってこそのことだと思います。土台なしでは、何事もうまくはいかないでしょう。その土台が何か、と言われると？？？なところが問題点ではあるのですが。
  
  ハリル解任、代打西野、後継森保の流れはもったいなかったと思います。広島で成功したのは、ミシャを後継・修正してだったと思うので、代打西野で途切れてしまった流れ、代打のために作れなかった流れがもったいないと思います。作曲家よりも編曲家じゃないのかなぁ、と思うんですよね森保さんは。続きを読む

  投稿日：2024.02.28

すべてのレビューを見る