危険な蒸気船オリエント号
C・A・ラーマー(著)
,高橋恭美子(訳)
/創元推理文庫
作品情報
ブッククラブのメンバー五人は、1900年代初頭の船を再現した蒸気船オリエント号での豪華クルーズに参加していた。というのも、もうひとりのメンバーでオリエント号の臨時の医師アンダースに、格安な料金になるからと誘われたのだ。アリシアにとっては恋人アンダースとのロマンティックな船旅のはずだった。だが、乗客が死亡したり海に転落して行方不明になったりで、それどころではない雰囲気に。ミステリマニアの血が騒ぎ、転落事故に不審を抱いたアリシアらは独自の調査をはじめる。クリスティ好き読書会の面々が大活躍のシリーズ第2弾!
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商品情報
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 東京創元社
- 掲載誌・レーベル
- 創元推理文庫
- 書籍発売日
- 2022.12.09
- Reader Store発売日
- 2022.12.12
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 350ページ
- シリーズ情報
- 既刊3巻
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この作品のレビュー
平均 3.5 (17件のレビュー)
-
先月の翻訳ミステリー札幌読書会で取り上げられた『マーダー・ミステリ・ブッククラブ』の続編は、何と、全編、豪華客船オリエント号内での物語。偶然とはいえ、数日前に、妻から世界一周の豪華客船での100日ク…ルーズなる提案資料を受け取ったばかりのぼくは、偶然とはいえ、豪華客船の旅を読書体験で味わうことになってしまったのである。
但し、本書でのクルーズはオーストラリアのシドニー~ニュージーランドのオークランドまでの5日間。そこに集まるはわれらがブッククラブの面々。今回はアンダースが本業の医師の仕事としてクルーズに乗り込むこととなり、彼の勧めで全員が船上に集結したものの、Dr.アンダースは本業で忙しいことと業務上の守秘義務などもあってメンバーとの距離感が目立ち、とりわけ主人公アリシアとの恋愛関係の側面も少しぎすぎすしてくるなど、前作に続きブッククラブ内の混乱が作中に散見される。
今回は女性の海上への転落による行方不明事件の真相を突き止めるべくブッククラブのメンバーはそれぞれに奔走する。メンバー外のゲスト・キャラクターたちも個性豊かで、行儀の悪いバーテンダー、もてもてのダンスホスト、クルーズ経験豊かな謎のご高齢三姉妹、車椅子の老婦人と、年齢差がありすぎる写真家の夫などなど、怪しい人たちが多すぎるのである。
船上という巨大な密室でありながら、限られて逃げられない登場人物たちは、オリエント急行ならぬオリエント号の中でそれぞれの個性を発揮してゆく。本シリーズの作家ラーマーは、個性を描き分けるのがとても上手いように思う。ブッククラブの面々だけでも個性がはっきりしてわかりやすい上、作品毎に変化するゲスト・キャラクターもオリジナルで癖が強く印象に残りやすい。
さらには本書は最後までどんでん返しの連続となる。いわゆる仕掛けの上の仕掛けといった、凝りに凝ったストーリーなので、本格ミステリーの好きな方にもおススメ。容疑者も沢山陳列されているようなので楽しいはず。
さて、この本を読み終えて、とりあえず作品中の事件は無事に解決したのだが、妻からの豪華客船での100日クルーズの提案は課題として未だ残る。ぼくにとっては一番の問題は、100日間のクルーズ中、新刊ミステリーが全く入手できなくなるという状況に耐えられるかどうか? である。例え新刊でなくても100日分の本(30~40冊?)を持ち込む? 豪華客船クルーズは、本中毒のぼくにとって、かくも苦しい選択肢なのである。さて?続きを読む投稿日:2023.01.09
このレビューはネタバレを含みます
・あらすじ
レビューの続きを読む
マーダーミステリーブッククラブの2作目。
ブッククラブメンバーがオリエント号に乗船したが毒殺?宝石泥棒?殺人事件?が続発しそれを解決していく。
・感想
今作はアリシア以外のブッククラブの…メンバーが殆ど活躍しなかったかな。
クラブメンバー間もギスギスしているというかアンダースとアリシアが終始二人の価値観の違いですれ違い、ピリピリした様子を描写されてて若干辟易しながら読んでた。
メンバーの推理が間違ってる→アリシアが解明していく流れが多くて、もっと他メンバーの活躍読みたかった。
とある人物が登場した時に大抵こっちの人とそういう関係になるんだけどなーと思ってたら案の定で、でも絶対にこっちの方が相性いいからあの結末で正解だと思うよ…。
アリシアがあんなにヒステリックで暴走気味だったのもきっと精神が不安定性だったからだよね。
ミステリー的には動機もトリックもいま二つレベルだった。
特に動機はそんなことで??ってなる船長の魅力が全く描写されてなかったから、登場人物がなぜあんなに心酔してるのかも把握できなかった。続きを読む投稿日:2024.03.03
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