ゴールデンカムイ カラー版 12
野田サトル(著者)
/週刊ヤングジャンプ
作品情報
【デジタル着色によるフルカラー版!】「羆に恋しちゃったら…入れ墨ごと喰われちまうだろうがッ!!」、羆に恋をした刺青囚人を救う(?)べく…杉元一行は、後を追う。刺青争奪戦。今度の相手は北の最強生物ヒ・グ・マ!!? 軍人囚人奇人変人殺人図鑑! なんでもござれの偉人伝!! ラッコもバッタもフクロウも……お待たせしました第12巻!!!!!!!
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商品情報
- シリーズ
- ゴールデンカムイ カラー版
- 著者
- 野田サトル
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 週刊ヤングジャンプ
- 書籍発売日
- 2017.12.19
- Reader Store発売日
- 2022.10.19
- ファイルサイズ
- 92.1MB
- ページ数
- 204ページ
- シリーズ情報
- 全31巻
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
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この作品のレビュー
平均 4.2 (29件のレビュー)
-
ネットでの無料公開の報せを聞き、先日、どうしても我慢できずに12巻以降、最新話までを一気読みしてしまいました。スマホでどこでも読めてしまうのって罪作りですよね…。
とにかく先へ先へとひたすら筋を追い続…ける感じで読んだので、コミックスはしゃぶりつくすように読むつもりです。
さて、この巻を読んでいたのは、最終回まであと2話となった第312話が公開された頃でした。
本当にあと2話で終わるの?という声がタイムラインに溢れかえる中、追い討ちをかけたのは実写映画化の発表。
自分のタイムラインはもちろん、それどころかトレンドに上がった話題を見わたしても、聞こえてくるのは期待ではなく不安と不満の声ばかり。
アニメからの「劇場版制作決定」なら期待大なところ、「実写映画化」は原作ファンにとっては大抵地雷なんですよね…。キャストも何もわからない状態でアシㇼパさん役は「どうせ橋本環奈」まで話題になっているわけで、恨み骨髄に徹すとはこのことでしょうかw。
そもそも紹介のされ方が、メディアによっては
明治時代の北海道を舞台に、アイヌが遺したという大金を手に入れるため、日露戦争の死線を潜り抜けた元軍人の杉元佐一が、アイヌの美少女・アシリパと行動をともにし、一攫千金を夢みる物語
ってなってますが、コレジャナイ感満載。
「一攫千金を夢見る物語」の映画を作られたら絶対に失望すること間違いなしです。
だいたいアシㇼパさんが「アイヌの美少女・アシリパ」なのが違和感たっぷりです。少女に「美」が付いている時点でもうおかしい。
ということで、やっぱり、こんな紹介がふさわしいと思います。
「刺青争奪戦。今度の相手は北の最強生物ヒ・グ・マ!!? 軍人囚人奇人変人殺人図鑑! なんでもござれの偉人伝!! ラッコもバッタもフクロウも……第12巻!!!!!!!」
この12巻、カバーを飾るのはインカラマッ。
全編に渡って男臭いこの漫画にあって貴重な大人の女性ですが、そんな彼女が表紙に登場した反動であるかのようにこの巻は露出度が高くなっています。もちろん姉畑支遁に始まり、ラッコ鍋、そして露天風呂襲撃と、ムキムキの男の裸体ばかりですがw。
なお、アニメでは放送できなかった(絶対無理でしょうねえ)エピソードが、後に完全新作OAD「支遁動物記」となって同梱されたコミックス23巻は怖いもの見たさでよく売れたようですw。
一行は釧路を経由し、今で言えば釧網本線沿いに北上して網走を目指しています。
…いいところですよね。道東。「釧路町」のキャプションの後ろに描かれている大きな橋は幣舞橋でしょうか。
杉元達はさすがに知床へは足を踏み入れてはいませんが、谷地眼(ヤチマナコ、初めて知ったのは「釣りキチ三平」のイトウ編でした)、塘路湖、屈斜路湖、そして温泉(川湯のあたりでしょうか)と、道東の魅力を堪能しています。
食に関しても、ここのところあまりいいものを食べてこなかった反動もあるのか、トノト(雑穀酒)、カムイオハウ(ヒグマ肉のオハウ)、クンネ・エチンケ(アオウミガメ)のオハウ、マゥタチュㇷ゚(ハマナス)、マンボウ、ペカンペ(菱の実)、コタンコㇿカムイ(シマフクロウ)のチタタㇷ゚と旬の食材が次から次へと登場します。
ストーリーは刺青の囚人の一人、姉畑支遁がヒグマとウコチャヌプコロする念願を果たして腹上死し、その刺青人皮を確保、ラッコ鍋を食べた杉元・白石・尾形・谷垣・キロランケが一晩中相撲、と粗筋だけでは内容が全く理解できない展開のドタバタが続きます。抱腹絶倒ぶりは全31巻中の白眉ではないかと思います。それくらい酷い(褒めてます)。
タイムラインで「ラッコ鍋」がトレンドに上がっていましたけれど、なんだろうと思ったならこの巻だけでも読んでみて欲しい。実写映画化がなまじっかなことではないことが腹に落ちると思います。
それにしても、作者の画力って大したものだと思います。むくつけき野郎どもの躍動する肉体を本当に魅力的に(いい意味にも悪い意味にもw)描いています。あと、犬とか羆とかの動物も。
ところで、男どもが呑気に相撲を取っている裏で、アシㇼパさんがインカラマッを呼び出して問い詰めています。もともとインカラマッの男にすり寄って利用する様子を「イカッカㇻ・チロンヌㇷ゚(誑かすキツネ、まあいわゆる「女狐」ですね)」呼ばわりして毛嫌いしていたアシㇼパさんですが、正面から問い詰めるのは初めて。インカラマッは素直に自らの知っていること、目的を話すのでした。
かつて少女時代に「のっぺら坊」になる前のアシㇼパさんの父ウイルクに思いを寄せていたようで、今アシㇼパさんを心配しているのも嘘ではなさそう。そして、ウイルクを殺したと彼女が名指ししたのがキロランケだったのですが…。
谷垣と情を通じたのは話すべきことを洗いざらいアシㇼパさんに打ち明けた安心感でしょうか。かつての想い人の面影をようやく振り切ったからでしょうか。
その後、一行は誤解により都丹庵士の襲撃を受けますが、これがまた露天風呂w。
実はこの巻から先は話がだんだんしんどくなっていきます。尾形を含め彼らがキャッキャウフフ(とはちょっと違うけどw)しているのを今後見ることはおそらく叶いません。心して彼らの裸体を目に焼き付けるべきだと思います。
一方で、とうとう出てきたラストダンジョン、網走監獄。
典獄犬童四郎助、看守部長で土方勢の内通者門倉利運、新人看守で鶴見勢の内通者宇佐美時重と、Hell味たっぷりに監獄のキャラクターが紹介されて次巻に続きます。
第111話 忘れ形見
第112話 ウコチャヌプコロ
第113話 さよなら姉畑先生
第114話 エチンケ
第115話 蝗害
第116話 青い目
第117話 網走へ
第118話 尻拭い
第119話 コタンコロカムイ
第120話 奇襲の音続きを読む投稿日:2022.05.25
「ゴールデンカムイ(12)」野田サトル著、集英社、2017.12.24
200p¥594C9979(2024.03.27読了)(2024.03.24借入)(2022.06.25/23刷)
姉畑支遁さん…は思いを遂げて亡くなりました。刺青は手に入りました。
アオウミガメ、マンボウ、ラッコ、シマフクロウを食べています。ラッコは注意が必要とか。
北海道では、何度かバッタが大量発生して大蝗災が起こっているとか。この物語でも出てきていますが、被害の程度には触れていません。話題としてちょっと入れてみたという感じです。物語の進行には、関わっていませんね。
アシリパちゃんの父親は、ポーランド人の父と樺太アイヌの母から生まれた。
日露戦争前までロシア領だった樺太には、帝政ロシアに弾圧されヨーロッパから極東へ流刑になった沢山のポーランド人がいたそうです。(漫画のセリフから引用)
ロシアには、伝統的に周辺の国々の人たちをいじめているんですね。
石川啄木が登場しました。今後どんなことをさせられるのでしょう。
次へのつなぎは、「盲目の盗賊たち」です。リーダーの名前は都丹庵士(トニアンジ)。
彼らは、舌を鳴らした音の反響でものを見る、とのことです。知らない人には、下駄の音に聞こえるらしい。「カンカンカンカン」
【目次】
第111話 忘れ形見
第112話 ウコチャヌプコロ
第113話 さよなら姉畑先生
第114話 エチンケ
第115話 蝗害
第116話 青い目
第117話 網走へ
第118話 尻拭い
第119話 コタンコロカムイ
第120話 奇襲の音
☆関連書籍(既読)
「ゴールデンカムイ(11)」野田サトル著、集英社、2017.08.23
「知里幸恵『アイヌ神謡集』」中川裕著、NHK出版、2022.09.01
(アマゾンより)
明治時代末期、日露戦争終結直後の北海道周辺を舞台とした、莫大な埋蔵金をめぐる生存競争サバイバル。
舞台は気高き北の大地・北海道。時は激動の明治時代後期。
日露戦争という死戦を潜り抜け『不死身の杉元』という異名を持った元兵士・杉元はある目的のために大金を欲していた。
一攫千金を目指しゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れた杉元を待っていたのは、網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりだった。
雄大で圧倒的な大自然、VS凶悪な死刑囚。
そして純真無垢なアイヌの少女・アシㇼパとの出逢い。莫大な黄金を巡る生存競争サバイバルが幕を開ける。
「羆に恋しちゃったら…入れ墨ごと喰われちまうだろうがッ!!」、羆に恋をした刺青囚人を救う(?)べく…杉元一行は、後を追う。刺青争奪戦。今度の相手は北の最強生物ヒ・グ・マ!!? 軍人囚人奇人変人殺人図鑑! なんでもござれの偉人伝!! ラッコもバッタもフクロウも……第12巻!!!!!!!続きを読む投稿日:2024.03.27
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