フレグランスジャーナル (FRAGRANCE JOURNAL) (No.503)

作品情報

特集／皮膚バリアの新知見と応用

皮膚を健全に保つためには、肌にトラブルを抱える前のスキンケアが重要です。その鍵を握るのが角質層。この薄い最外層が皮膚のバリアとして機能しないと皮膚トラブルにつながるようです。本特集では角質層の最新研究についてまとめています。

●リポソーム製剤が有する角層バリア補助効果について
　…コーセー研究所皮膚・薬剤研究室　黒木純子
●角層細胞間脂質配向性の評価方法構築
　…資生堂みらい開発研究所　海野佑樹
●セラミドによる角層細胞間脂質微細構造の再構築
　…星薬科大学　小幡誉子
●表皮の恒常性維持機構とエイジツエキスの角化細胞分化促進作用
　…神戸学院大学大学院薬学研究科幹細胞生物学研究室　朝山紗衣，ロゼット研究部　五十嵐多美・八木政幸，神戸学院大学薬学部薬学科　市橋正光，神戸学院大学大学院薬学研究科幹細胞生物学研究室　水谷健一
●タイトジャンクションの恒常性制御によるバリア機能強化の可能性
　…東海国立大学機構名古屋大学大学院創薬科学研究科構造分子薬理学分野　廣明秀一
●皮膚バリアに重要な水分子の角層内浸透挙動の解析
　…関西学院大学理学部　中沢寛光

〔特別寄稿〕
〇ヒト皮膚線維芽細胞でのヒアルロン酸分泌の年齢依存性及びUVA誘発性減少のメカニズムと，老化皮膚及び光老化皮膚におけるヒアルロン欠乏症を改善する有望なケミカル
　第3章 UVA暴露ヒト線維芽細胞でのヒアルロン酸分泌減少の細胞内シグナル伝達メカニズム
　…宇都宮大学バイオサイエンス教育研究センター　芋川玄爾

〔日々粧進〕
〇恋に酔う、藤の香りの化粧品開発
　…粧彩クリエイト工場長　黒川昌則

〔翻訳〕
〇くせ毛色々、カーリーヘアを健やかに強くする
　…Avlon Industries　Ali N. Syed・Maliha N. Syed・Jasmine Mathew

〔最新研究〕
〇ベニコウジ菌/コメ発酵液の抗炎症・抗酸化作用及び化粧品への応用
　…東洋発酵研究開発部　呉暁紅・藤木英寿・平松直人

〔新原料〕
〇バイオフィルム形成を防ぎ，口腔内環境を整える機能性天然オーラルケア原料「ミルテクト」（一丸ファルコス）
〇ロングラスティングカラーでより鮮やかに「Chromapol ColorPOP polymer」（日本ルーブリゾール）

〔Information〕
〇DRCオンラインセミナーの開催（DRC）

〔Topics〕
〇温度差ストレスを軽減する美白クリーム　新製品発表会を開催（ポーラ）
〇iPS 細胞の技術でヒト感覚神経に対する研究成果を発表（ファンケル）
〇理系プロ人材に新たな働き方を，企業に新たな人材活用の選択肢を！　理系専門職の複業支援サービス“RD LINK”（ＲＤサポート）

〔連載〕
〇Catch the Wind－業界の機転と基点（13）：私の美容人生を変えた師匠達
　…ビューティサイエンティスト　岡部美代治※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。