人工知能(PHP文芸文庫)
幸田真音(著)
/PHP文芸文庫
作品情報
これはまるで、予言の書――。自動運転技術をめぐる来たるべき近未来の事件に、AI世代の青年が挑む! 中学生の頃から悪さばかりしてきた、新谷凱。彼が、唯一興味を持てたもの――それは「人工知能」の世界だった。携帯電話会社でのアルバイトや電気機器メーカーでの企画開発などを経て、AIに携わる仕事に就いた凱。その企業で彼は、ある事件の捜査に協力することになる。その事件とは、自動運転技術の搭載された試験中の車が人を轢いた、というものだった・・・・・・。人気経済作家が人工知能の未来に警鐘を鳴らす、傑作サスペンス。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 人工知能(PHP文芸文庫)
- 著者
- 幸田真音
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP文芸文庫
- 書籍発売日
- 2022.03.07
- Reader Store発売日
- 2022.04.22
- ファイルサイズ
- 0.5MB
- ページ数
- 544ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.7 (3件のレビュー)
-
2023.12.01〜12.04
プロローグからどんな繋がりになるのか、ワクワクして読んだ。
使えるだけのくせに、なんだか威張っているヤツが多い世の中で、正解を判断できる人になりたい。
人間の質を高め…ていかれるように、そして、胸を張って生きていかれるように。
続きを読む投稿日:2023.12.01
タイトルは人工知能となっていますが、内容は私が現在勤務している業界にも関連してくる「自動運転」の話です。私は文庫化(2022.3)されたものを最近読み終えましたが、この小説が書かれたのは、2016-2…018「Voice」です。
2023年では私でも理解できるような内容が、今から7年も前に著者の幸田女史が調査できるほどに技術が進歩していることに驚きました。
自動運転の普及によって、過疎地域の公共交通、高齢者による運転が不要になって便利になることが予想される反面、人間だからやってしまう運転に耐えるように開発されてきた部品などに求められる性能が変わってくるのかなと、本を読みながら思いました。
この本に書かれている様に、自動運転時代になった「車」に求められるものは、車そのものの性能よりも、自動運転車を制御するシステムになっていくと思いました。据え置きパソコンがノートパソコンになるまでは延長の考え方で良かったと思いますが「スマホ」が登場したときに大きな変化が起きたように。
以下は気になったポイントです。
・この先、年をとっていったあと、楽な暮らしをするためには、今のうちにそれなりの基盤を築いておく必要がある。楽をするための苦労をする、まずは環境を変えること(p44)
・問題に合わせてどの手法を使うか人間が適切に選択する必要があるが、その一つとして人間の神経組織を真似た仕組みをコンピュータの中に作るのが、ニュートラル・ネットワークである、このネットワークを多層的に増やしていくことで精度が高められることは知られているが、マシン性能が追いつかなくて実現していなかった。近年性能が向上することで、この手法によりいくつかの分野で人間の能力を超えるまでになってきた、今きたいとなっているのがディープラーニングである(p161)
・何もかも同時にしかも完璧に全部やってしまおうとすると焦ったところに無理があった、全体を俯瞰すれば何が必要でどれから手をつけていいかが強弱を持って見えてくる(p271)
・4段階を経る一連の作業は「KDDプロセス」と呼ばれるデータ分析プロセスである、1)求められているニーズを正確、過不足なく把握する、2)顧客からデータを預かり中身を調べる、見るべきポイントを絞っていく作業、3)モデリング、マイニングの実施、4)得られた結果が顧客のニーズに適合しているかを検証する作業(p273)
・そのうちキャッシュ自体も不要になっていくだろう、電子マネーや暗号通貨についてポートフォリオの組み方を提唱する時代になっている(p311)
・人間の働き方の変遷を振り返ってみれば、業務の自動化の波はこれまでも何度か繰り返されてきた、ただ今回のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)という波は、今までのようなハード面の自動化とは少し違っている、いわゆるホワイトカラー業務の自動化に寄与するもので、人間に代わって、人間と同じような処理作業をこなすシステムの導入とでもいうか、人間の代わりになる存在にコンピュータなどの操作をさせるソフトウェアのことである(p410)
・そろそろダウンサイジングの日本新しい生きる道を考える時期である、少子化で国が小さくなることは決してマイナスばかりじゃないという発想をしたい。エストニアみたいに小国ならではの生き残り作戦としてエストニアが実施しているICT、デジタル化、電子行政、電子政府は学ぶべき道である(p531)
・人工知能(AI)は人間が設計した通りにしか動かない、インプットとして与えられた情報以外の知識を独自に操作することはできない、正解は人間が決める者なので、設計者つまり情報を与える人間の質が厳しく問われる(p533)
2023年9月11日読了
2023年9月17日作成続きを読む投稿日:2023.09.18
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。