であいもん(13)
浅野りん(著者)
/角川コミックス・エース
作品情報
佳乃子が京都に来てから2年。賑やかな雰囲気に包まれた祇園祭・宵山で、それぞれがそれぞれの大切な人と共に時を過ごしていた。そんな中、佳乃子はひょんな偶然もあって和と二人きりで露店巡りをする事に――。
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商品情報
- シリーズ
- であいもん
- 著者
- 浅野りん
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川コミックス・エース
- 書籍発売日
- 2022.04.04
- Reader Store発売日
- 2022.04.04
- ファイルサイズ
- 105.3MB
- シリーズ情報
- 既刊17巻
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この作品のレビュー
平均 4.7 (3件のレビュー)
-
佳乃子さんとの関係は気になるところてはあるが、色々ほのぼのしてて満足。ちょうど夏時期に読んでたのでいい感じ。祭り、お中元、夏菓子、よいね。
投稿日:2022.07.21
前巻ラストにて佳乃子と歩んだ年月に思いを馳せていた様子の和。61話では佳乃子の視点で再びの宵山を描きつつ、佳乃子が歩んだこれまでとこれからを描くのか
佳乃子が京都に来てから2年。何となくで選んだ和の…傍。決定的に関係を変える、もしくは戻す言葉はどちらからも発せられる事はない。それは当事者に不満が無いなら問題は無いかもしれないけれど、何も変わらずに年月が過ぎるなら他の道を模索する可能性と出会っておかしくない
各人物がバラバラになって宵山を巡るのは各人物が持つ様々な可能性を巡っているようで面白いね
一果は父と宵山へ行く約束を叶えられたけど、もう一人の父親とも巡りたそうな様子。美弦は鷹辻の想いを前にしても気付かずに和への想いを保ち続けている。咲季は静月となんだか良い感じなりそうな
そういった幾つもの未来への可能性が交差する宵山で和が佳乃子に渡した御菓子が面白いね
本来は冷やすと美味しくない団子。その定石が創意工夫によって「冷やしみたらし」に。洋菓子の方が好きと言ってしまい別れた2人。佳乃子が口にしたのはみたらし団子が好きという言葉。けれどそこには別れた頃にも再会した頃にも無かった可能性があって
そんな佳乃子に「来年」を約束した和。その可能性の先にもっと未来が有ることを願ってしまうね
喋って動く人形が独りでに失踪したかと思いきや、不思議な偶然と勘違いで緑松に辿り着く63話
誰もがそれは機械とか仕掛けによるものだと理解しているけど、あんまりにも愉快な存在なものだから時折本当に生きていたらなんて思ってしまう
だからロペちゃんの失踪も真実味を帯びてしまうし、野井もゴミ箱から拾って直そうとしたのかもしれないね
頼れる相手を見つけられず、助けてとも言えず。そんな野井に救いの手を差し出したのは和の勘違いだったのは良いね
…なお、最終的に全てのオチを持っていったのは政さんな気がしないでもない。この人、どれだけの技能を持ってるの……?
65話は素敵な話だったなぁ……
店の入口に置かれたやけに可愛らしい八朔人形を導入に、幾つかの布石を起きつつ過去に遡るエピソード
職人同士で川床での呑み。入口の八朔人形は可愛らしいし、料理も絶品。酒が進む中で余計な暑ささえなければもっと楽しめる
そこで暑さを和らげようとするのは一種の歓待と言えるかも。でも料理を台無しにしてしまえばそれは店が提供する歓待に相応しくない。客への心遣いが足りなかったわけだ
同時に平伍も呑み過ぎたあまり八朔人形を壊してしまったのも、もしかしたら店への心遣いが足りないと言えるのかもしれない
両者の心を埋め繋げる和菓子を作るために足りないピース。それを幼い和が与えるのは心温まる展開だし、そうして制作された和菓子が風柳の大切な夏菓子になっているのも良いね
何より「炎天雪花」が実物を見てみたいし食してもみたいと思える素晴らしい菓子だったのも良かったな続きを読む投稿日:2022.08.30
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