- 最新巻
まほり 下
高田大介(著者)
/角川文庫
作品情報
主人公裕は、膨大な古文書のデータの中から上州に伝わる子間引きの風習や毛利神社や琴平神社の社名に注目し、資料と格闘する。裕がそこまでするには理由があった。父が決して語らなかった母親の系譜に関する手がかりを見つけるためでもあったのだ。大した成果が得られぬまま、やがて夏も終わりに近づくころ、巣守郷を独自調査していた少年・淳が警察に補導されてしまう。郷に監禁された少女を救おうとする淳と、裕の母親の出自を探す道が交差する時――。宮部みゆき、東雅夫、東えりか、杉江松絶賛の、前代未聞の伝奇ホラーミステリーにして青春ラブストーリー! 感動のラストまで目が離せない、超弩級エンターテインメント。
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商品情報
- シリーズ
- まほり
- 著者
- 高田大介
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2022.01.21
- Reader Store発売日
- 2022.01.21
- ファイルサイズ
- 2.6MB
- シリーズ情報
- 既刊2巻
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この作品のレビュー
平均 3.9 (23件のレビュー)
-
話がグッと進み始めた後半。やっとテンポが良くなった。
まほり、というタイトルが実はどのような意味を持っていたか。そこが判明するまで、主人公と一緒に大変な史料の点検をしてきた感じ。ある意味すごい臨場感。…もちろん実際の研究はもっとじっくり文書を読み込むはずだから、読者側の私は楽をさせてもらったと思う。
伝奇ミステリという分野が昔流行った。似ているが、口伝より史料から謎を読み解く感じが、新しかった。
作中の古文書の文章は、実在のものなのか、創作なのか。どちらにしてもすごい。普段から作者さんはこういう文書に触れているのだろうと思った。楽しそう…
準主役の少年淳の出会った着物の少女と、裕のルーツ、両方がスッキリする。
古い因習による凄惨な過去を明らかにする話、かなり好物なので、楽しめた。続きを読む投稿日:2022.08.01
このレビューはネタバレを含みます
上巻から引き続き、中盤までは裕とメシヤマの甘い物語だが、中盤以降は急転直下、緊迫感のある展開になる。
レビューの続きを読む
最後のお守りを開くシーンはドキリとする。
ただのエピローグに終わらず、"タネ明かし"のようなもの…を仕込んでくるのはさすがだと思った。
上巻の後半以降、毛利宮に関する調べ物が長く「いくらなんでも冗長なのでは?」と思っていたが、最後のページでその意図が分かり、執拗に由来を調べていた描写が無意味ではなかったのがわかる。
"宮司"らとの対決も上手くいきすぎている(ご都合主義過ぎる)感があり、また、裕のまほり(目掘り)の儀式への疑いも現場で対峙するまでは妄想がすぎる(これもたまたま予想通りだっただけで論理展開の強引なご都合主義だ)と思ったので、
「2作目は図書館の魔女のようにはいかないか・・」と嘆いたが、これも最後のページで全てが腑に落ち、不満も霧消した。
最後の数ページを香織の目で見、心証で表現しているのも良かった。表現が上手いのでその様子が目に浮かぶようである。
終わり方は衝撃だったが、一方でこの物語は続かないなとは思う。
恋は成就したし、市は魔力が解けて普通の童女に戻り、おそらくまほりの儀式は二度と行われない。
裕と父親との和解をプロローグに、父親による母の奪回物語をスピンオフとして作ることはできるが、バッドエンドであるのは確定しているし、タネも割れているので今作を超えられないだろう。
裕(と香織)を主人公にした作品では裕の執念が乗らず今作のような迫力に欠ける。
帯にある「まほりの意味は明かさないでください」は過剰ではないかと思った。
言葉の意味が分かっても困ることは無い。
儀式の中身まで含めると面白さが薄れてしまうような気がするが。
また、まほりから毛利への変遷については言語学者の知識が遺憾なく発揮されている。
「○○先生がそう言っているだけ(で言語学的にはありえない変化)」のくだりは文系の研究にはいかにもありそうな話で面白い。
前半の歴史資料の分析といい、本作では作者の研究経験がベースになっている部分が多く出ているのではないかと思われる。天才に対して努力で追いすがろうとする秀才は作者本人のことなのではないだろうか。
一点、気になるのは、
作者は物語の展開と天候(あるいは周囲の自然)がリンクしている書き方を好むような印象がある(本作で物語が急展開するのは大雨が降って落雷が続く場面。図書館の魔女でも天気が崩れるときは良くないことがあった印象)ので、
どの作品でも部分的に展開が似てくるような感触が少しある。この感触が続くなら、10作くらい読むと飽きてしまうのではないかと危惧している。
もっとも、作者は研究が本業で、筆も遅いので10作も出るか不明だし、そのクセを逆手にとったフェイクを入れてくるかもしれないのでまだわからないことではあるが・・。続きを読む投稿日:2024.04.14
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