討ち入りたくない内蔵助
白蔵盈太(著)
/文芸社文庫
作品情報
松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに・・・・・・。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
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商品情報
- シリーズ
- 討ち入りたくない内蔵助
- 著者
- 白蔵盈太
- 出版社
- 文芸社
- 掲載誌・レーベル
- 文芸社文庫
- 書籍発売日
- 2021.12.01
- Reader Store発売日
- 2021.12.23
- ファイルサイズ
- 1.2MB
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この作品のレビュー
平均 4.3 (13件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
とてもよかったです。大石内蔵助の気持ちにフォーカスした物語になっていました。この方の作品は、タイトルが面白いですが、今回も内蔵助の話し方以外は、いたって素晴らしい内容となっていました。いつも他の小説やドラマで見たものと同じでした。むしろ、分かりやすく、特に討ち入り後の話も素晴らしかったです。内容は以下の通りです。
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内蔵助は、赤穂藩士をできれば誰一人死なせたくないという信念のもとに、討ち入りをできる限り拒否していた。浅野家再興を第一に考えていた。しかし、強硬派の圧力や一部の打算的な家臣に人間不信になる。味方は誰もいないと、妾の膝で涙を流す日々。江戸の人々は赤穂の討ち入りに期待する気持ちは、徐々に薄れていく。これは、公儀の計算の内だった。強硬派は、相変わらず圧力をかけてくるが、細かい作戦は全く考えていない。内蔵助は、これに激怒する。1度しかない討ち入りのチャンスは絶対に逃せない。強硬派に対して、必ず屋敷の間取りや吉良の予定を掴むように課題をだし、浅野家の再興の可否を待つように命じる。結局、再興はならず、内蔵助は一気に討ち入りへと舵を切る。しかし、ここでも信じていた仲間の裏切りにも似た目にあう。そして、公儀に対し、特に将軍に対して一泡ふかすように作戦をたてる。内蔵助は、できるだけ仲間が死なないことを念頭に準備を進める。他方に迷惑をかけないこと、武士としての本分を貫く事が、儒教信奉者の綱吉を討ち入り後悩ますことになる。義理を果たす義士に対して、死罪を与えることができないのである。荻生徂徠の進言により最終的には、切腹にするが辞世の句も武士らしく、最後まで将軍を苦しめることをねらう。
いままでの作品とはちょっと違う視点でした。輪王寺の宮の話などは初めて知りました。今も昔も民衆の興味の動きは変わらないなと感じました。
内蔵助の辞世の句
あら楽し 思いははるる身は捨つる 浮世の月にかかる雲なし
覚悟した ほどには濡れぬ 時雨かな投稿日:2024.03.26
『あの日松の廊下で』が面白かったので手に取りました。何度もドラマ化され、その度に色々な発見、面白さを感じる忠臣蔵。内蔵助さんの胸の内とそれを見て、気持ちを感じ取る周囲の人たちが感じているであろう食い違…いを描いている点も面白かったので点です。続きを読む
投稿日:2023.12.23
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