権記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
倉本一宏(編)
,藤原行成(著)
/角川ソフィア文庫
作品情報
天皇の側近である蔵人頭に抜擢され、一条天皇や東三条院、藤原道長の篤い信任を得て昇進を重ね、権大納言にまで上りつめた藤原行成。彼が書き残した摂関期の日記が『権記』である。宮廷の政治や儀式がこと細かく記録されており、当時の政務運営や権力中枢の深奥、秘事までが把握できる貴重な史料といえる。貴族たちの知られざる日常生活を記した興味深い出来事を厳選し、原文・現代語訳と書き下し文、コラムと解説を収載する。
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商品情報
- シリーズ
- ビギナーズ・クラシックス 日本の古典
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川ソフィア文庫
- 書籍発売日
- 2021.09.18
- Reader Store発売日
- 2021.09.18
- ファイルサイズ
- 11.7MB
- シリーズ情報
- 既刊8巻
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この作品のレビュー
平均 3.8 (5件のレビュー)
-
藤原行成 天禄3年(972)~万寿4年(1027)12.1・・なんと道長と同じ日に没。
日記はもともと「行成卿記」と呼ばれていたが、最高位の権大納言(寛仁4年1020 後一条天皇時の49才)により「…権記」とよばれるようになった。20才の西暦2年(991)から寛弘8年(1011)までが伝存し、これに55才の万寿3年(1026)までの逸文(諸書に引用された物)が残っている。特に蔵人頭在任中の活動が詳細に記されており、当時の政務運営の様相や権力中枢の深奥(宮廷の秘事)を把握するための第一級の史料である。
「権記」は日時記(ひなみき)、別記、部類記などが複雑に伝来して、現在の形にいたっていると考えられる。現存する「権記」の最古の写本は、鎌倉期の書写とされる伏見宮家旧蔵本22巻き(宮内庁書陵部蔵)である。一部は江戸期に書写された前田本(尊経文庫蔵)しか存在しない年もある。
日にちごとに、訳文、読み下し文、原文、解説の順。
「国際日本文化研究センター 摂関期古記録DB」に「権記」あり 読み下し文が日にち順に載っている。
https://www.nichibun.ac.jp/ja/db/category/heian-diaries/
最初の記録は、
・西暦2年(991)9月7日 大臣任命の儀式の様子。
太政大臣の官は、摂政正二位藤原道隆朝臣を任じるべきである、と宣したが謙譲の心が深くて、内大臣の官をも辞し申した。 ~ここらへん「光る君へ」でも描かれていたかも。
(行成は20才、従五位上→正五位下となった)
・長徳元年(995)8月29日 蔵人頭に抜擢される
巻末に年表
寛仁2年(1018) 3月、行成女(12才)、道長男長家(14才、母明子の末子)と結婚。行成は長家を自邸に迎えたことになる。長家は倫子の養子となっていて、明子所生の兄たちとは政治的立場が異なっていた。だが兄たちと同じく数々の濫行で名をはせていた。 だが、治安元年(1021)行成女は亡くなってしまう。・・この亡くなった日の記述は1行載っていた。・・ということは15才で亡くなった?
行成は両親や祖父、妻、子たちに先立たれている。
本文は読み下しがあるとはいえ、全部読むのはなかなか難行。とりあえずこういうものか、というのが分かった。
解説:倉本一宏
2021.9.25初版 2023.10.15第3版 図書館続きを読む投稿日:2024.05.20
大河ドラマ「光る君へ」にも出てくる藤原行成の日記。儀式が律に則らず、家ごとのしきたりになっていく中、子孫に振る舞い方を残すために綴られた。その中でも時折、歴史に残る事件や本人の感情が垣間見えることも面…白い。当時の文章と現代語訳を比較しながら読むと当時の筆致もうかがえる。
今後は、大河ドラマに出ている藤原実資の小右記も読んでみたい。続きを読む投稿日:2024.05.05
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