- 最新巻
カラスの祈り 警視庁53教場
吉川英梨(著者)
/角川文庫
作品情報
捜査一課の転属を断り警察学校に残った五味は、窮地に立たされていた。元凶は一昨年に卒業を認めなかった“あの男”――。信念を貫き通した結果ではあったが、家庭でも教場でも綻びが生じ始めていた。解決策を見出せずにいる中、法務省矯正局から特任教授の赤木が着任する。彼女の働きかけによって状況は少しずつ動き出すが・・・・・・。53教場最大のピンチに歴代卒業生も全員集合! 驚愕の結末に息を呑む、人気シリーズ第5弾。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 警視庁53教場
- 著者
- 吉川英梨
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2021.07.16
- Reader Store発売日
- 2021.07.16
- ファイルサイズ
- 2.4MB
- シリーズ情報
- 既刊5巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.9 (12件のレビュー)
-
シリーズ5作目。
前作で強姦シーンが多く、辟易していることを感想に書いたが、その加害者である53教場の生徒・深川とのその後が描かれる。
深川がいた1300期生が去って、1年半。
捜査一課に戻ることなく…、1317期の教場を受け持っていた五味は同時に警察権力によって、逮捕することも出来ない深川の矯正とも向き合っていた。
これまでと違い、教場を受け持っているとは言え、教場の様子を描く場面は少な目で、深川を逮捕する為に、妻となった綾乃を始め、53教場の卒業生たちは深川の余罪の捜査を自分たちの仕事の他に並行して行っていた。
一方五味は、矯正プログラムの為に法務省からやってきた赤木倫子と共に深川の心の闇と闘っていた。
五味を侮辱する深川の言葉の数々は、読んでいて、五味だけでなく、読者さえ心をやられるほどの嫌悪感。
警察物でありながら、どこか軽さの残る作風がこの作者さんのオリジナリティだが、気分が悪くて、初めて途中で読むのを止めようかと思ったほど。
実際、これまでの五味のかっこよさは微塵もなく、疲弊し、娘の結衣の受験料の支払いを忘れ、綾乃の妊娠にも気づかず、挙句の果てには担当している教場の生徒の異変にも気づかず、読んでいて、こちらも苦しくなる。
それでも、作者はまだ深川の性的な犯行を赤裸々に描き続ける。
何度も何度も女性だったら、目を背けたくなるシーンを…
逃げ出そうとする五味だったが、だんだんと深川の気持ちに心から寄り添うことで、深川の子供の頃に受けていた想像もつかない心の傷を見つける。
そして、決して心を開かず、矯正は難しいと思われた深川の心を開く。
「正義の翼」から「カラスの祈り」
一見、安易なタイトルにここまでの意味が込められているとは…
女性の作家さんなのに、何故、ここまで性的な犯罪を描くのだろう、とずっと思ってきた。
今作を読み終えても、その謎は残るが、加害者もまた誰かの被害者であることもある。その被害が憎悪に変わり、加害者になる。
性的な被害でなくても、あてはまるのではないかと考えさせられた。
1つの事件を諦めずに向き合うことを「雨に消えた向日葵」と言う単独の作品で描いていた。今作は53教場シリーズでありながら、「雨に~」にも見えた作者の魂のようなものも感じた。
ずっと「軽いノリが嫌い」と言い続けてきたが、今作は泣くのを我慢した。
今作を超えて、さらにパワーアップした五味教場が読めることを楽しみにしたい。続きを読む投稿日:2021.08.19
教場というとドラマ化されたあちらが本家と思われがちですが、主人公がシリーズを通して警察学校の教官であるこちらの方が正統な気がします。
現実にはあり得ないシチュエーションの話ですが、加害者支援という視点…は中々面白く読めました。
ただ、大事なところで主要キャラの名前を誤植したのは興醒めでした。続きを読む投稿日:2023.07.29
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。