世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)
村上春樹(著)
/新潮文庫
作品情報
高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
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この作品のレビュー
平均 4.1 (298件のレビュー)
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※作品の感想は下巻にまとめて書きます。
【読もうと思った理由】
20年ほど前に村上氏の「ねじまき鳥クロニクル」を読了し、何が面白いのかさっぱり理解できず、その後著者の作品に苦手意識を持ってしまい、著…者の長編小説を読んでいなかった。
※その後読むに至る経緯は、「村上さんのところ」に書いているので、ご興味ある方はご覧くださいませ。
【あらすじ】
高い塀に囲まれ、下界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たち頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終わり〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉がその回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。
【今更ながら村上春樹氏ってどんな人?】
1949(昭和24)年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(群像新人文学賞)でデビュー。主な長編小説に、『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞)、『ノルウェイの森』、『国境の南、太陽の西』、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)、『海辺のカフカ』(世界幻想文学大賞、ニューヨーク・タイムズThe 10 Best Books of 2005)、『アフターダーク』、『1Q84』(毎日出版文化賞)、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』、『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編、第2部 遷ろうメタファー編)がある。『神の子どもたちはみな踊る』、『東京奇譚集』などの短編小説集、『村上春樹 雑文集』『ポートレイト・イン・ジャズ』等のエッセイ集、『辺境・近境』等の紀行文、カーヴァー、サリンジャー、カポーティ、フィッツジェラルド、マッカラーズの翻訳作品など著書・訳書多数。海外での文学賞受賞も多く、2006年フランツ・カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレム賞、スペイン芸術文学勲章、2011年カタルーニャ国際賞、2014年ヴェルト文学賞、2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞、2022年チノ・デルドゥカ世界賞(フランス)を受賞。
【村上氏が自身で書いた小説に対する考え方】
※「村上さんのところ」から一部抜粋。
僕が「これは純文学だ」と意識して小説を書いているかというと、特にそんなことはありません。でも心の底で「これは娯楽小説ではない」という意識はいくらかあります。娯楽小説ではないというのは、言い換えれば、作者が読者に対してある種の、ある程度の努力を要求することだろうと僕は考えています。言うなれば咀嚼力を要求するということです。「ここから先は自分の歯で噛んでくださいね」ということです。ときどきそのことで怒ったり、不満を寄せられたりする読者がいます。僕はそういうとき「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。逆に「もっとしっかり噛ませろ」と文句を言う読者もいます。そういうときにも僕は「申し訳ありませんが、こういうものなので」と言うしかありません。
上記内容を読んで、すごく納得した!
村上氏の作品は、確か「ねじまき鳥クロニクル」もそうだったと思うが、短編小説「納屋を焼く」も、最後の物語の結末が丁寧な解答を書いてくれてはいなかったはず。そう、ある程度は自分で解答(この先の結末)を考えてね、というスタンスなのだ。これは村上氏の作品は全般に言えることらしく、他の作品の皆さんのレビューを見ていても、読了後「最後めっちゃスッキリ爽やかで、前向きになれる!」みたいなレビューは少ない。
多分20年前の若かりし僕も、その答え(結末)を自分で考えてねスタイルが、受け入れられなかったんだろうなぁと思う。だが時は経ち20年も人生経験を積むと、人生そんなに分かりやすく、自分の思う通りにトントン拍子に物事が進むことなど、ほぼ無いことを経験している。なので日々の生活でも、結末は他人任せではなく自分で積極的に行動し、自分の望む方向に変えていく。あるいは普通ネガティブにしか捉えられない結末も、ポジティブな解釈に変換するスキルを身につける。
上記の人生経験及びスキルを身につけた今なら、どんなエンディングでも受け入れられる度量を身につけれたので、今回村上氏の作品を読もうと思ったんだ。
上記に書いた、ネガティブな事象をポジティブな解釈に変換するスキルが、たまに他の作品の感想欄に僕が書いている「パラダイムシフト」という考え方(スキル)だ。ベースの考え方(スキル)は、スティーブン•R•コーヴィー氏の「7つの習慣」だが、そこにヴィクトール•E•フランクルの「夜と霧」の思想と、秋満吉彦氏の「行き先はいつも名著が教えてくれる」の考え方の合わせ技だ。上記3冊は、僕の読書体験の中でも、その後の人生観が変わる程の影響を受けた本なので、もしご興味ある方は、ご一読されることをオススメさせて頂きます。
※今回「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」は、ブグログでフォローさせて頂いている、りまのさんよりオススメ頂きました。りまのさんご紹介頂き、ありがとうございます!続きを読む投稿日:2023.05.08
2つの物語を同時に並行させていく村上春樹の長編でよく見る流れ
小さな専門的部分をものすごく壮大にして世界の終わりに発展させていくというよくもまあ思いつくなあと言った感想‥‥と言いたいのですが途中で読む…のを中断してしまいあまり内容が入って来なかった
機会があれば再読しようかと思います。
続きを読む投稿日:2024.05.08
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