東田くん、どう思う? 自閉症者と精神科医の往復書簡
東田直樹(著者)
,山登敬之(著者)
/角川文庫
作品情報
自閉症の当事者である〈東田くん〉と、精神科医である〈山登先生〉が約二年半にわたり交わした往復書簡。発達障害や支援についての話題から、記憶や生き方、嘘や愛についてなどの哲学的なテーマまで――時に飛び出る東田くんの革新的な意見に、山登先生も「こりゃ驚いた!」。診察室ではできない率直でスリリングな掛け合いから生まれる発見の数々。生きづらさを抱える全ての人へ伝えたい。『社会の中で居場所をつくる』を改題。
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この作品のレビュー
平均 3.0 (4件のレビュー)
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重度の自閉症者である東田直樹と、精神科医の往復書簡。
東田直樹のパートを、なるほど内側から見た自閉症とはこういうものなのか、こういうものの見方をするのか、と感心しつつ読みすすめていたのだが、途中でふと…気づいた。
これって自閉症あんまり関係なくね?
これって、東田直樹という人のものの見方、考え方、つまり彼の「哲学」なんじゃね?
著者は自閉症であるがゆえに、「普通の人」が知らず識らずにいつの間にか身につける社会的テクニックやものの見方、対応方法を、何も考えずに身につけることができなかった。その代わりに、それがいったいどういうもので、なんのために必要なのか、湯気が出るほど考えたのではないか。その結果として、彼なりのものの考え方や見方を自分で生み出し、納得し、以前より自分が好きになった、のではないか。
だとすれば、それは自閉症がきっかけになっただけで、「一般化された自閉症者」のものの見方、ではない。東田直樹という個人のものの見方、意見、哲学だ。
ぼくは「哲学」がどういう学問で、なんの役に立つのかどうもよくわからず、結構哲学関係の本を読んでみたのだが、未だによくわからない。だが、著者の書いているようなことを「哲学」と呼ぶのなら、それは「役に立つ」し、ぼくもぼくなりの「哲学」を持っている、といえる。なんかふわっと腑に落ちた。
二人のやり取りは噛み合っているようで噛み合っていないようで、面白い。
東田直樹のすっきり、はっきりとした言いようを、精神科医である山登先生がいちいち「世間の言葉」に言い換えて飲み込もうとするのだけれど、それ違うよね、違うとまでは言わないけど、だいぶニュアンス抜けてるよね、というところがちょくちょくある。幼児番組なんかでときどきある、先生と、生徒役の指人形、という風情。もちろん東田直樹が先生だ。
それにしても、「他人の気持ちを慮る能力に欠ける」という自閉症の定義?は見直す必要があると思う。
それが正しいなら東田直樹は自閉症ではない。往復書簡の中で山登先生の意見に異を唱えるときの気の使いよう、フォローのしようは、客先や発注先も含む会社社会で何十年も過ごしたぼくだって、あんまり目にしないレベルだぞ。続きを読む投稿日:2021.10.23
精神科医と重度の自閉症を抱える東田さんとの往復書簡をまとめたもの。
目にはみえない心の病をみている方と自閉症。
目にはみえない感情、行動などから汲み取るのはものすごく難しい。家族でもどう支援していたら…困ることもあるし第三者なら尚更。
心の病を抱えてる方の支援は本当に難しい(職業柄)
頑張ってって禁句な風潮はあるし…山登先生おっしゃる通り頑張りすぎて疲れているわけだし。
自閉症に限らず発達障害や知的障害など様々なハンデがある方は行動や言葉だけで決めつけるのは嫌だし、本人の気持ちを尊重してあげてほしい。軽度の知的障害(自分もそこの部類)の方だと言える人もいてるし。抱え込んだりしてしまうことはあるけれど。
心の病抱えてる方、発達、知的障害などハンデのある方の支援がもっといいものができたり過ごしやすい社会に本当になってほしい続きを読む投稿日:2023.09.23
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