パパと親父のウチご飯 10巻
豊田悠(著)
/月刊コミックバンチ
作品情報
母親が訪ねてきたことを知り動揺する千石。晴海は二人の仲を取り持とうとするが――。ゼロから始めるオトコの家庭料理、邂逅の第10巻!!
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商品情報
- シリーズ
- パパと親父のウチご飯
- 著者
- 豊田悠
- 出版社
- 新潮社
- 掲載誌・レーベル
- 月刊コミックバンチ
- 書籍発売日
- 2019.02.09
- Reader Store発売日
- 2019.02.09
- ファイルサイズ
- 80.1MB
- シリーズ情報
- 全13巻
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この作品のレビュー
平均 4.5 (4件のレビュー)
-
大台乗りの10巻。主に千石くん家族のお話。
お母さんから千石くんへ、千石くんから愛梨ちゃんへ。
いろいろあっても「想い」はちゃんと引き継がれている。
うまくいかないときは「自分の人生ハズレ」と
思うか…も知れないけれど、意外に悪いことばかりじゃない。
人の中で一所懸命生きるって大事だな、すごいことだなと
そう感じるお話でした(´ω`)。
個人的には、愛梨と清一郎の、
ともに「ちょっと意外な一面」が見られる
49話「豚汁」と50話「だご汁」がお気に入りです。続きを読む投稿日:2019.04.03
毎度の事だけど、この『パパと親父のウチご飯』も一つ目の大台に達した事には、驚きよりも嬉しさや安堵、感謝の方が強い
豊田先生、先生を支えているアシスタントさんや担当編集さんは勿論のこと、私よりも、この『…パパと親父のウチご飯』を応援してくれている、他の漫画読みの方々にも、「ありがとうございます」と言いたい
この作品は、食事を軸にして、“家族”が、その絆を強めていく話だ
子供たちだけでなく、大人たちも、様々な壁にぶち当たり、自分の心で悩み、家族の助けを借りながら、全力でもがきながら、前に進んでいく
その熱さ、力強さ、真っ直ぐさ、と表現すべきものが、この『パパと親父のウチご飯』の芯だ
この巻で、一皮剥けるチャンスに直面したのは、千石哲さん
ネグレクト、と言うほどではないにしろ、自分の母親から、あまり構われてこなかった事から、関係が疎遠になっていた哲さん
そんな哲さんの母親が、愛梨ちゃんの様子を見に来て、晴海さんと会った事で、変化しはじめる
自分と母親の不仲を解消しようとする、晴海さんのお節介に苛立った哲さんは、愛梨ちゃんを連れて、家を飛び出す
気まずさを覚えながらも頼った師匠の奥さんから、驚きの事実を聞かされた哲さんは、自分がどうしたいのか、を考える
そして、彼は自分が、ただ寂しかったのだ、と今更になって気付かされた事で、一歩前に踏み出す事が出来た
さすがに、いきなり、仲好しな母と息子になる事は出来ないだろうが、これから、ゆっくりと時間をかけて、擦れ違ってしまっていた分の日々を取り戻していけばいいだろう
哲さんのような、オラオラ感の強い男性が、こうやって、弱さを見せ、そこから逃げずに立ち向かい、より男らしくなっていく展開は、ホントにグッと来ますね
この(10)で、人間的に成長しているのは、哲さんだけじゃない
当然、可能性が未知数である愛梨ちゃんと清一郎くんも、自分の世界を、様々な体験で広げ、大きくなっている
あくまで、私個人の印象だけど、親が子供に教えるべき多くの事の中でも、割と重要度が高いモノの一つは、「死」のように思う
大人だって、「死」について、自分でも理解できていない訳だが、子供が身近な存在が亡くなる、と言う状況に直面した時、「死」について、親は、たどたどしくとも、不格好になっても、自分の言葉で説明してあげなければならないように思う
子供は子供で、経験を幾度も重ねて、自分だけの「死」に対する考え方を得ていくので、まずは、先延ばしにしないで、子供から最初に聞かれた時、ちゃんと、目を合わせ、語りかけてあげてほしい
家族と死に分かれるのは、確かに辛い
けど、その家族と紡いだ思い出を大事にし、前に歩き続ければ、哀しみに沈んでしまう事はないんじゃないだろうか
この台詞を引用に選んだのは、哲▲(←これ、もう、死語かな)、と思ったので
当たりハズレは、他人に決めさせていいものじゃないし、自分で決めつけてしまっても仕方がない
ハズレと感じてしまうようなら、当たり、と感じられる人生に変えればいい
そのための努力が出来るのは、自分だけなんだから
家族がいるから、自分は今、幸せだ、と笑顔で言える哲さんは、ますます、男前になっている
「・・・あんたは昔、自分も俺も、ハズレみたいなもんだって言ってたけど、俺は、そう悪くなかった、と思ってるよ」(by千石哲)続きを読む投稿日:2019.09.19
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