【電子限定おまけ付き】 ぼくのほんとうの話
うさきこう(著)
/一般書籍
作品情報
ゲイでBL漫画家のうさきこうが、自身の少年時代の〈初恋〉について紡ぐコミックエッセイ! ゲイでBL漫画家のうさきこう。可憐なビジュアルでも注目を集める彼が、自身の少年時代の〈初恋〉について紡ぐコミックエッセイ! 二年生から三年生に上がるクラス替えの日。その日は、漫画や児童書やゲームが好きな内気な男の子・こう君にとって「運命の日」になった。同級生の男の子に一目惚れをしたのだ。「これってフツウかな?」「男の子が男の子を好きになるなんて聞いたことないよ」――誰にも言えない「初恋」は、こう君をどきどきさせて、そわそわさせて、そしていつも俯かせてしまうのだが・・・・・・。10歳で自身のセクシャリティに気づくこととなった著者・うさきこうが、そのきっかけである初恋について、瑞々しく優しい筆致で綴るコミックエッセイ。幻冬舎plusにて配信されて話題を呼んだ全14話に描き下ろしエピソードもたっぷり収録し、待望の単行本化!! 電子限定おまけ付き!!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- ぼくのほんとうの話
- 著者
- うさきこう
- 出版社
- 幻冬舎コミックス
- 掲載誌・レーベル
- 一般書籍
- 書籍発売日
- 2017.07.14
- Reader Store発売日
- 2017.07.14
- ファイルサイズ
- 55.5MB
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 5.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
少女漫画が好きなこう君。確かに作風は岩館真理子さんのような優しいタッチで、とても控え目なこう君そのものという作品でした。お試し読みで、それこそひと読み惚れしてしまったのでした…。
レビューの続きを読む
LGBTがテーマのコミックエッセイ(実話)なのできっと傷つくことばかりなんだろうと思っていたけど、そんなこともなくて、そんな傷を持ってるからこそしみる優しさのほうが多かったです。
片想いだけど、恋愛漫画としても私は推したい。小学生の正人君が素敵なのですよ。
とにかく作者の感受性の豊かさや言葉の選び方、すべてが可愛くて愛おしくて。もっとこの方から紡がれる作品を読んでみたいです。
追記。最近、保○田なんちゃらというお笑いキャラに賛否両論あり…。ちょうどこの作品にもTVのホモネタで教室が盛り上がっていたけれど、こう君は見ていないと嘘をつくシーンがありました。大人とは違って子供の世界はそれこそ教室ほどの小ささで逃げることもできず、ひとりぼっちで見えない恐怖と闘っているんだよとせめて大人は知っておいてほしい投稿日:2017.10.06
こうやって、一から十まで自分の力で描いた作品が、一冊の本となって世に出た以上、もう、こう君ではなく、うさきこう先生と呼ぶべきだろう
本人が最も喜んでいるだろう。その次に歓喜しているのが、師匠の新井先生…だろう。きっと、お母さんや恋人も喜んだに違いない
何より、私ら漫画読みも嬉しい。『性別がない!』と言った、新井先生のエッセイにほとんど、アシスタント兼ツッコミ役として登場していたこう先生が、コツコツと努力を重ねていたのは知っていた。なので、本当に、こう先生の漫画を読めるのが嬉しい
漫画読みとしての信念に沿って、正直な感想を言うが、漫画としての質は、まぁ、普通だ。面白い、それは確かではあるが、先に述べた悦びを差っ引くと、「まだまだだな」と思うレベルではある
内容と言うより、ちょっと古い少女漫画を彷彿させる画風で、やや抵抗を覚える人はいるかもしれない。なかとかくみこ先生の『塩田先生と雨井ちゃん』も、同じように古風なテイストだが、人気は高く、多くの漫画読みに受け入れられている。それは、なかとかくみこ先生の方が、実力があるからだ
こればかりは、今のこう先生じゃ、どうしようもない差だ。けど、今後、差が縮まる可能性は大だ・・・・・・立場が引っ繰り返る、とは断言できないのが辛いけども
ここまで、ちょい辛めの事を書いているが、この『ぼくのほんとうの話』の感想を、読んで書こう、と思った理由はちゃんとある
真っ赤な嘘偽り、大袈裟な誇張もされていない、酸いも甘いも、喜怒哀楽、「楽しい」も「悲しい」も、ひっくるめ、ごちゃまぜにした、素の本当が、この『ぼくのほんとうの話』にはあるからだ
画風や話の構成、そういう必要な小手先の技の優劣をすっ飛ばすだけの、熱量が宿っていたからこそ、私はこの漫画の感想を書かせてもらおう、と思った
一人の少年が、一人の少年に対して抱いた、純粋、それゆえに儚く、相手に伝えられず、誰にも打ち明けられない、それが自身の心に事ある度に小さな傷を刻み、重ねていく恋心・・・・・・
そんな切ない初恋の「本当」が、テクニックに頼らず、ストレートに表現されている。粗削りだからこそ、人の心を理屈抜きで打つ、そういうものだ
実際、描いていて、辛い思い出が蘇ってくる瞬間もあった、と予想される。それでも、妥協せず、その「悲しみ」もありのままで表現されている
ちょっと言い方はアレだが、腐女子は読まない方がいいかもな、と思った。コウ君の放つキラキラは、目を焼き、澱の溜まった心を洗い、熟成している性癖を浄化してしまう可能性があるw
まぁ、冗談はさておき、私はこの『ぼくのほんとうの話』は図書室もしくは保健室に置くべきだ、と思う。まぁ、教師が先に読んでから、だが。この手の作品を読むべきは、今、現在進行形で悩んでいる子供だけでなく、その子供らを守り、導く役目にある教師だ
教師が、自分の中の「男は女、女は男を好きになるのが当たり前」って考えを取っ払ってないのに、同性愛に対して偉そうに授業で語るなどおこがましいって話だ
もちろん、気持ち悪い、理解できない、と思うのは、個々に考え方が違う人間なら仕方ない。ただ、その嫌悪感を、自分がおかしいんじゃ、と苦しんでいる子供らの前で出して、傷つけるのは、教師失格だ
自分と同じ性の相手を好きになる、これは特別でも、異常でもなく、その子にとっては「普通」なのだ。学校ってのは、本来、自分の持つ「普通」が迫害されるものではない、これが自分らしさなんだ、と思えるようにしてやるべきだ
一方的に欲望のままに傷つける、未来のない暗闇の中で互いに傷つけあう恋愛は論外にしろ、同性愛が誰か、社会の害になるとは、どうにも私は思えん
思えないお前がおかしい、と言われちゃ、それまでだけど、人が誰かを愛する際に「性別」も障害になり得ないって考えで、私は生きているので、結局のとこ、同性愛は特に意識もしない事なのだ
ぶっちゃけ、私自身が、同性愛より嫌悪されそうな異常性癖を抱えているもんだから、同性愛くらい、大した事ないだろ、と思ってる節はある。別に、下に見ている訳じゃないので、誤解なさらぬよう
やや脱線してしまったが、この『ぼくのほんとうの話』には、こう先生の魂の一部が籠められている。それに触れられ、糧にさせてもらった事には感謝している。また、ちょっとだけ、漫画読みとしてのレベルが上がった気がする
アシスタントと漫画家、その二足の草鞋を履いて歩くのは大変だろうけど、こう先生は独りじゃない。自分の価値観を尊重し、個性を認め、成長と変化を促してくれる誰かが、そこにいるってのは、一漫画家として大きな武器になる。もちろん、人間的にも大きくなれるチャンスがあるってことだ
きっと、次回作は、この作品を越える、読み手のハートを激しく揺さぶるものになる、と期待して良いだろう
どの回も、トキメキに満ちているが、個人的にグッと来たのは、第8話「嘘つきな僕と空飛ぶ蝶」だった。嘘を吐かない、それに越した事はない。正直に生きるのは大変だが、気分は良い。ただ、自分に対して吐いた嘘の痛みが、人を成長させるって側面を持っているってのも事実である。自分らしさを保つ、それは簡単なようでいて、難しい。けど、自分らしく生きるのは楽しい
この台詞を引用に選んだのは、うさきこうって人間が見えたような気がしたからだ。さよなら、この言葉には、こう先生の本心からの感謝が宿っている、と私は感じた。後悔はある、けど、自分を悩ませ、迷わせ、苦しめた、成就せぬまま終わった初恋に、こう先生は感謝もしているんだろう。だから、この作品が先生の中から生まれた。それに対し、私もまた、感謝したい
しら続きを読む投稿日:2017.09.07
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。