イノサン Rougeルージュ 5
坂本眞一(著者)
/グランドジャンプ
作品情報
貴族たちの物資を狙う義賊団「怒れる者」現る!! その首領は、かつて八ツ裂き刑に処されたダミアンの息子ジャック・・・!!! 国王暗殺を謀るジャックの前に、ベルサイユの警護にあたるマリー‐ジョセフが立ち塞がる。だが貧者の怒りを背負うジャックの言葉に、マリーの胸にはかつてない問いかけが湧き上がる・・・。「マリー、本当の自分はどっちだ?」 一方、成り上がりを狙う毒婦ド・ラ・モット夫人に怪しげな動きが・・・!?
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商品情報
- シリーズ
- イノサン Rougeルージュ
- 著者
- 坂本眞一
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- グランドジャンプ
- 書籍発売日
- 2017.03.17
- Reader Store発売日
- 2017.04.19
- ファイルサイズ
- 42.9MB
- ページ数
- 210ページ
- シリーズ情報
- 全12巻
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この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
八ツ裂き刑に処されたダミアンの息子ジャックが義賊団「怒れる者」の首領としてマリーの前に現れる。
レビューの続きを読む
自分としては二人に争って欲しくないのだが。
ジャックの立場から貴族を恨む気持ちは十二分にわかるのだが、とにかく国王を倒せば世界は良くなるといった
敵をひとつに定めて遮二無二倒そうとするやり方は
大概ただのテロで未来の展望が見えてこないと思う。
「お前の思い描く未来には男しかいねぇのか?」
というマリーの台詞も良い。
マリーの望む自由はなんなのだろう。
処刑人という職業がなくなれば、合法的に人を殺すこと以外で
自由を謳歌することが彼女はできるのだろうか。
首飾り事件は本当にえげつない事件だなと思うし
こうして描かれて、これが実話が元になっているというのが
改めてすごいなと思う。
事件が始まったと思ったらもう裁判という展開の早さ、
個人的には嫌な部分を少しでも見なくて済んだし
有名な事件でもあるし、
マリーにとって重要なのはそこではないからなのだろうか。投稿日:2021.12.21
妹マリーの名台詞「男しかいねぇのか?」
彼女が女性として自由に生きたいという意味が込められていてまあ格好いいし、それ以上の意味は込められてないと思うんだけど、あまり納得はできない。
というのも、今ま…でのマリーの言動を見てると、他人はどうでもいいから自分だけは自由だ、という願望に見える。(直後にそんなこと言ってるし。)他人を気にしない自由なんてただの「野生」か、或いは自分以外の「全員が下僕」でしか成立しない。
どちらにしても彼女に「他人と共存」という選択肢はない。ジャックより良いこと言ったみたいな雰囲気を出してるけど、他人を犠牲にした自由という意味では同等かそれ以下の願望でしかない。元々マリーは平等に唾を吐くようなキャラですし。
ミスリードというか、ここで盛り上がるのは何か違う気がするんだけど作者も意図してないのかなー。前後のストーリーから絵とセリフだけ浮いていて、嵌ってない感じ。絵としての描写止まりで物語として薄い感じ。自分だけなんだろうか。
ちなみにマリーの過去の話からすると、彼女の望む本当の自由とは合法的に人が殺せる事と取れるけど、これは抑圧環境に対する抵抗みたいなもので平和になれば変わるのか。できれば変わってほしいけど、少女時代から猟奇趣味だからなあ。続きを読む投稿日:2020.08.17
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