龍臥亭事件(下)
島田荘司(著)
/光文社文庫
作品情報
石岡が遭遇した、岡山県の村での大量連続殺人事件の犠牲者はさらに増え、村は地獄絵の模様に・・・・・・。村人の言う“村の業”とか“因縁”とは何か? 言い知れぬ恐怖が支配する深夜、伝説の男の亡霊が現われた・・・・・・!? 彼による三十人殺しとは? 現代に甦る昭和史の残忍な悪意とは? 御手洗潔の友人・石岡和己が解き明かす五十数年に及ぶ壮大な謎とトリック! 傑作巨編!
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商品情報
- シリーズ
- 御手洗潔シリーズ
- 著者
- 島田荘司
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 光文社
- 掲載誌・レーベル
- 光文社文庫
- 書籍発売日
- 1999.10.20
- Reader Store発売日
- 2017.02.24
- ファイルサイズ
- 1.8MB
- シリーズ情報
- 既刊5巻
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この作品のレビュー
平均 4.2 (31件のレビュー)
-
龍臥亭事件という作品が自分のなかで大好きで、思い入れの深い作品なのは、石岡さんが、事件を解決したいと深く願い、他には誰も頼れないとなんとか自分の頭で必死に、本当に必死に考え、推理し、ボロボロになりなが…らも、事件の謎を解いていく姿が描かれているから。
御手洗潔という超人の活躍をその傍で振り回されながら見守るしかない石岡さんの姿はそこにはなく、必死な凡人のもがきが私の心を打ちました。
霧のなかの幻想的な舞台にて行われる犯人との格闘、そして終幕、石岡さんの手による真相披露が描かれる第12章からエピローグにかけては、御手洗シリーズ屈指の名シーン名場面の連続でした。続きを読む投稿日:2011.12.29
このレビューはネタバレを含みます
石岡君の石岡君による石岡君の為の物語である。
レビューの続きを読む
見所は果てしなく、石岡君の葛藤、御手洗の手紙、犬吠里美との恋路(?)、津山事件をモチーフにしたその舞台背景などなど数多あるが、なんと言っても一番は石岡君…の推理を龍臥亭の面々や、警察官連中に披露するシーンだろう。
個人的にはそこが一番心配で一番感動したと言える。
お疲れ様。頑張った石岡君。
まぁ、別れの最後まで健康的な腿がどうとかって言ってんなこいつ。とも思ったが。
そりゃ御手洗も呆れるだろう笑
「石岡君、今からぼくが言うことをよく聞き、よく考えて欲しい。今日本には、君のような人がとても多い。能力はあるのに自分が無能だと確信し、勝手に劣等感の井戸の底に落ち込んでいるような人たちだ。そして自分の今の位置が、道徳的だなんて馬鹿げた勘違いをしている。こんな勘違いを助長したがるような輩に、決して耳を傾けてはいけない。連中は取るに足らない小物だからね。
劣等感に落ち込むことは、全然美徳なんかじゃない。周囲に迷惑をかける、ただの怠惰さにすぎないんだよ。君たちは揃って、早くそこから這いあがらなくてはいけない。そのための手助けなど、ぼくは決してしないぜ。また、誰にもできはしないんだ。一人でやらなくっちゃね。そのために、ぼくが今君をおだてることもしない。
君に言うべきことがもうひとつある。その場にいる多くの人たちは、まだ君が救世主だということを解っていない。口にも出せずにいる。しかし君の力が発揮されるのを、羊のようにじっと待っている。みな、君の救けを期待して、辛抱強く待っているんだよ。大衆とはそういうものさ。この一件は、君の力が試されている。君は運命にきちんと応えなくていけない。それは君の義務だ。人命がかかっているんだぜ、自分にはそんな力はないなんて勝手な屁理屈をこねて、楽をしないでくれたまえ。
一生井戸の底にじっとすわっていたいのなら何も言わないが、そこだって居心地がいいばかりじゃなかったはずだ。そろそろ立ちあがって、井戸をよじ昇る頃合いだ。君がまごまごしている間に、また人が死んでしまう。必要なら、ぼくのやり方をよく思い出してくれたまえ。繰り返すが、君はもう充分に経験を積んでいる。一課殺人班の若手刑事なんかよりも、今や君の方がずっとベテランなんだ。材料の集め方も、分析の必要性も、直感の大事さも、すべて君は知っている。あと君に必要なものは、自信だけだ。成功することを信じているよ。頑張れ。
」続きを読む投稿日:2023.05.07
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