東京帝大叡古教授
門井慶喜(著)
/小学館
作品情報
日本初! 文系の天才博士が事件を解決!
物語の主人公・宇野辺叡古(うのべえーこ)は、東京帝国大学法科大学の教授である。大著『日本政治史之研究』で知られる彼は、法律・政治などの社会科学にとどまらず、語学・文学・史学など人文科学にも通じる“知の巨人”である。
その知の巨人が、連続殺人事件に遭遇する。
時代は明治。殺されたのは帝大の教授たち。事件の背景には、生まれたばかりの近代国家「日本」が抱えた悩ましい政治の火種があった。
他を圧倒する「知の巨人」が開示していく事件の真相は、まさに予測不能。ラストは鳥肌モノ!!
直木賞候補作、早くも文庫化!
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商品情報
- シリーズ
- 東京帝大叡古教授
- 著者
- 門井慶喜
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 小学館
- 書籍発売日
- 2016.04.01
- Reader Store発売日
- 2016.04.22
- ファイルサイズ
- 1.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.4 (18件のレビュー)
-
1905年8月2日。
19歳の私が、熊本の第五高等学校から東京帝大の法科の宇野辺叡古教授(文庫解説によると作者の好きなウンベルト・エーコをもじった名前だそうです)を頼って上京してきます。
私と叡古教授…が待ち合わせた大学の図書館で、いきなり高梨力衛教授が何者かに殺されてしまい叡古教授が犯人かと疑われてしまいます。叡古教授の周りには国民新聞の松崎天民、徳富蘇峰などもいて事件の真相を探っていきます。
そしてまた、二度目の殺人が起こり東京帝大の元教授の鳥居久章が殺されます。犯人は東京帝大英文科講師でホトトギスに『吾輩は猫である』を連載していた、夏目金之助(漱石)であるという噂が流れます。
そして三つ目の殺人で中倉金吾博士が殺され、殺しをやった実行犯はすぐに元旗本のおちかという女性の係累(母と弟たち)だということが判明しますが、一連の事件は日本に日露戦争をさせた七博士を殺そうとしている事件であると断定されます。
叡古は、この事件には黒幕がいると睨みます。
最初は、盛岡弁から原敬が怪しいと思われましたが、どうも違う方向へ事件は展開します。
巻末の文庫解説では「歴史を知らなくても楽しめる」とありましたが、私は全く無知だったので、どこまで真実でどこからフィクションかわからず困りものでした。少し検索してみたら七博士はすぐ出ましたが、殺されたというようなことは出てきませんでした。
しかし、主人公の阿蘇籐太(叡古のつけた仮名)と叡古の娘のさくら子との関係が『三四郎』のモデルであるとか、ありえない小話は面白く楽しめました。
最後に明かされた、籐太の本名の検索をしたら、かなり有名な実在の人物で、日本史に詳しい方には面白い作品ではないかと思います。続きを読む投稿日:2019.12.18
このレビューはネタバレを含みます
時は明治三十八年の夏。
レビューの続きを読む
熊本第五高等学校に学ぶ秀才で、将来は政治家を志す“私”は、東京帝国大学法科の新進博士・宇野辺叡古教授への紹介状を手に上京した。
待ち合せに指定された東京帝大附属図書館で、“私”…は殺人事件に遭遇し、被害者としばしば論を戦わせていた叡古教授は殺人犯の疑いをかけられてしまう。
さらに第二、第三の教授殺しが…
門井慶喜さんの著書は、『おさがしの本は』に続く2冊目。
『文系の天才博士が事件を解決(中略)ラストは鳥肌モノの衝撃』という文言につられて貸出したものの、ミステリとしてはそこまでの面白さはなかった。
むしろ、日露戦争の勝利に沸き立つ激動の時代に、多くの傑出した才能を持つ著名人たちと出会い、政治の裏表を見聞きし、やがて外交官となる一人の青年のオロオロ青春記といおうか。
実在の人物があちこちに顔を出すので、こういう時代にこの人たちは活躍していたんだ、という興味深さはあったが…なんとなく、全体にアンバランスで中途半端な印象が残った。続きを読む投稿日:2021.04.14
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