翔ぶが如く(九)
司馬遼太郎(著)
/文春文庫
作品情報
熊本めざして進軍する政府軍を、薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続く。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒され、政府軍は惨敗を重ねた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多くの兵を失った薩軍は、銃弾の不足にも悩まされる。薩軍はついに田原坂から後退した――。
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商品情報
- シリーズ
- 翔ぶが如く
- 著者
- 司馬遼太郎
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2002.06.10
- Reader Store発売日
- 2014.12.12
- ファイルサイズ
- 0.8MB
- ページ数
- 325ページ
- シリーズ情報
- 既刊10巻
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この作品のレビュー
平均 3.6 (35件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
物語は西南戦争のまっただ中。
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激戦の末に田原坂を失い、物資と人員を欠いた薩軍は、それらを潤沢に補給できる政府軍に押され始めました。
この間、西郷隆盛さんは「神輿」であって、薩軍を指揮した様子は全くありません。
西郷さんが指揮をしないでも、優秀な参謀らが何とかしているってならまだしも、基本的にノープランなうえに、全体を見渡せない人が上に立っている。
これはやっぱり、兎狩りで森で転んで、頭を強打してからの西郷さんはおかしかった…って説が正しいのかな?
みんなの命がかかっているのに。
政府では、西郷さんが征韓論で下野した直後と西南戦争の際に大量の警察官を雇用したとは聞いていたけれど、当時の警察は士族採用が基本で、このときは特に旧会津藩士をたくさん採用したらしい。
幕末に統制が取れた武勇でならした藩は薩摩と会津が双璧だったから、西の横綱には東の横綱をってことだけじゃなくて、討幕にあたって薩摩を中心とした「官軍」に苛め抜かれた会津の恨みを利用しようとした感じ。
大久保利通さんて、人間の機微に通じていたんだね。
それって通じ過ぎているのがバレると、お友達がいなくなるどころか、ヘタするとめっちゃ恨まれるよね。
前巻では政府側の乃木希典さんの使えなさっぷりが描かれていたけれど、今回はお金に汚いくせに細かいことにまであれこれと口を出す実は小心者の山県有朋さんが猿回しのサルみたいでした。
西南戦争ってかなり早い段階で薩軍の負けが見えてたんだな~。投稿日:2016.11.14
薩摩軍には上代の「隼人」のDNAが受け継がれているかもしれない。隼人も勇猛な戦士だったが、逃げるのも早く、そして逃げることに罪悪感はなかった。高瀬や吉次越の戦いで、薩摩軍があっけらかんと退却したのも、…この隼人の血がそうしたのかもしれない63
西郷は私欲の無い立派な人だった。ただ「人望欲」とでも言うべきものがあり、それがために担がれて身を誤らせたby大山巌122
田原坂で銃をもたず、その場で買った太刀で薩摩の堡塁に奇襲をかけた抜刀隊。その多くは元会津藩士で、「戊辰の復讐、戊辰の復讐!」と叫んで斬り込んだ156
薩摩藩は百姓への搾取が他藩に比べ非常に多く、その差別も強い。それによって武士を多く抱え、したがって維新の中心部隊になれ、独立独裁も保てた。それは明治になってからも変わらず、木戸はそれを見抜き、熊本を引き払って人吉で未だに群居する薩摩軍と「休戦せよ」と政府に申し入れた久光(藩兵を維持し独立国の君主の座を守りたい)を批判した。300続きを読む投稿日:2023.11.13
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