- 最終巻
学校の階段の踊り場2
櫂末高彰(著)
,甘福あまね(イラスト)
/ファミ通文庫
作品情報
大晦日の夜に神社の1000段におよぶ階段を駆け上がる恒例イベントで起こった騒動『年越しの階段』、バレンタインチョコを幸宏に渡す三島&御神楽の乙女【ライバル】心を描く『恋愛とチョコレート』&『チョコレートと恋愛』、卒業間近の九重、刈谷、遊佐、中村の微妙な四角関係『エンドレスフォー』、そして新学期、天栗浜高校に入学した井筒奈美は階段部と出会う──『予兆』。ビバ、青春の無駄足! それぞれの「心の階段レース」を描く待望の短編集第2弾!!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 学校の階段の踊り場
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- ファミ通文庫
- 書籍発売日
- 2010.11.01
- Reader Store発売日
- 2014.02.13
- ファイルサイズ
- 8.1MB
- シリーズ情報
- 全2巻
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.5 (2件のレビュー)
-
2010 11/9 読了。本郷のUNI BOOKSで購入。
これ以上ないくらいに気持ちいい「青春の無駄足」を描いた快作『学校の階段』の、本編未回収エピソードや後日談を収録した短編集。
2年生になった神…庭が、いい感じに痛い階段レース馬鹿になっていてにやにやした。
櫂末さん、やっぱ面白いなあ。
新作なかなか出ないが次回作期待したい。続きを読む投稿日:2010.11.09
“息を吸い込んだ。
「「「「「「明けましておめでとうございます!!」」」」」」
年始の挨拶とともに、六人は一斉に飛び出した。
「うおりゃああああああ!」
井筒がスタートダッシュを見せる。手に持った懐中…電灯をブンブン振って石段に突っ込んでいった。一段飛ばしで駆け上がる。その後を九重と三枝が並んで続いた。幸宏は天ヶ崎とほぼ同時に石段へ飛び込む。ほとんど真っ暗闇の中に身を投じたのだが、まったく怖くなかった。ゴツゴツと均一でない石段の感触も、すぐ足に馴染む。
よしっ、意外と周りも見えるぞ。
外から見たときは真っ暗闇に見えたが、実際に足を踏み入れてみると両脇の明かりがしっかり足下を照らしている。懐中電灯の光が加われば、駆け上がるのにも支障はなかった。
二、四、六、八っ……。
一段飛ばしで段数を数えながら走る。足場が平坦ではないので、瞬時に着地店を判断してテンポ良く足を下ろさないと、リズムが取りにくかった。左手の指で一〇の位をカウントしつつ、二、四、六……と頭の中で呟く。
「!」”
いきなり番外編の二巻目が出てちょっとびっくり。
あーみんな相変わらずだなって思う。
先輩四人組は、これからもこのままでいてほしいなと思ったり。
井筒ちゃん可愛いよ井筒ちゃん。
“「そっか、そっか。ちづるちゃんはそっちに考えちゃったんだねえ」
駆け足になりそうな私の横で、遊佐君が勝手に一人で納得している。何を勘違いしているんか知らないけど、とにかく今度こそ駅まで無視を決め込むわ。
「…………」
ギュッと口をつぐんで五分ほど。意外なことに遊佐君は私に何も話しかけないで駅まで並んで歩いてくれた。無視すると決めていたけど、何もなかったらなかったで拍子抜けだわ。駅の改札の前に辿り着いたところで、私は一応挨拶をしようと思って遊佐君の方を向いた。
「ここで問題です」
狙っていたようなタイミングで、いいえ、きっと狙っていたのね、目が合った瞬間、遊佐君が先に口を開いたのよ。しまったと思ったんだけど、彼の声が耳に入る。
「この場合の『ライバル』とは誰と誰のことを指しているのでしょう?」
「え?」
思わず聞き返してしまう。この場合?もしかして、さっきの話の続きなの?九重と私がライバルなのかどうかっていう……。
「それじゃあ、ちづるちゃん。また明日」
私が戸惑っているうちに、遊佐君は自転車に跨って軽く手を振り、さっさと走り去ってしまった。くうううう、またやられた。勝ち逃げされた気分よ。どうしてあいつは一々先手を取るのかしら。いつかやり返してやるんだからっ。”続きを読む投稿日:2010.11.19
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。