Reader Store
社会・政治・法律

帰る家がない 少年院の少年たち

¥1,430

(税込)

2024年09月06日配信

あらすじ

闇バイト、半グレ、詐欺、虐待……「明日はいらない」

女子少年院の少女たちを取材した著者が、今度は多摩少年院、久里浜少年院の4人の少年を取材し、少年たちの心と犯罪の背景に迫った。幼少期から親に虐待されて家出、食うために窃盗や強盗をした子ども。友達の身代わりに詐欺の受け子をして抜けられなくなった子ども。それぞれの犯罪の裏には、まだ自立できない年齢なのに、頼れる大人も安らぎもないという家庭や社会の問題がある。また、少年院を出ても昔の仲間が足を引っ張る。追い詰められた結果、闇バイトの実行犯として懲役刑を受けた18歳の「特定少年」は「捕まってホッとしている」と言った。自暴自棄になっていた別の少年は「犯罪をして、ダメになったら死ねばいいやと思ってた」――。

頼れる人のいない少年が生きていくには多くの困難がある。だが少年犯罪厳罰化は進み、2022年、改正少年法が施行された。自身も少年院経験者の著者は、彼らが犯罪へと踏み込んでいくのは少年だけの問題ではなく、社会、すなわち大人の問題でもあると語る。人は人とつながることで生きていける。支えがあれば、人は変われる!

新刊通知

この作品のレビュー

4.3
(6件のレビュー)
レビューを書く
4
0
2
0
0

作品情報

出版社
:
Reader Store発売日
:
2024.09.06
書誌発売日
:
2024.08.08
ページ数
:
224ページ
ファイルサイズ
:
1.4MB