僕たちの終末
機本伸司(著者)
/ハルキ文庫
作品情報
二〇五〇年、太陽活動の異常により人類滅亡の危機が迫るなか、ネット上には〈宇宙船をつくりませんか?〉という怪しげなサイトが立ち上げられていた。詐欺とも思えるサイトの首謀者に接触するため、スタッフに応募した瀬河那由は、その人物が天文学者の神崎であることを知る。宇宙船を作るという無謀な計画に巻き込まれた那由は、父親と神崎とともに“ワールド・エンド・スペーストラベル”を立ち上げるが……。待ち受ける難問の数々を乗り越え、宇宙船を作り上げることはできるのか? 傑作長篇SF。
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商品情報
- シリーズ
- 僕たちの終末
- 著者
- 機本伸司
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 掲載誌・レーベル
- ハルキ文庫
- 書籍発売日
- 2008.05.18
- Reader Store発売日
- 2024.01.13
- ファイルサイズ
- 1.2MB
- ページ数
- 557ページ
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この作品のレビュー
平均 3.4 (23件のレビュー)
-
『神様のパズル』が面白かったので、こちらも読んでみた。『メシアの処方箋』につづく長編第三作目、メシア~にも興味あり、読んでみたい。SFなので内容は壮大であり夢がある。地球滅亡を前にして、恒星間宇宙旅…行計画を実行に移すまでのストーリーである。
アカデミックな用語をちりばめながらの、学園ドラマ風仕立てに違和感がない。この本ってライトノベルってことなのかな、そういう意味でこの表紙はありなのだ、女子が尻を向けて笑っている意味が不明続きを読む投稿日:2017.01.15
このレビューはネタバレを含みます
「...金がないから」できないと言うのなら、金を集めればいい。技術的に課題があると言うのなら、一つずつ解決すればいいだけじゃないか。次にどんな言い訳を考えるつもりなんだ。根本的な問題は、金でも技術で…も何でもないはずだ。必ず目的地まで行くという信念だ。だからこそ、それが唯一の参加資格なんだ、...」
レビューの続きを読む
<この星にしがみついていたい気持ちもわかる。この星に未来なんかないと思っていたくせに、そんなことが起きるのは自分たちの世代じゃないと心のどこかで思おうとしていた。ところがどうだ。終末がやってきた。これは終末という究極の価値観移行(パラダイムシフト)に備えて、我々が何をなすべきかということなんだ。そのために科学技術、社会、また自分自身は、一体何ができるのかということなんだ。
いろんな対処法があるだろう。穴蔵へ逃げコ込みたい奴は、逃げればいい。ただ僕は、自分か死ぬことを思い続けながら、身をかがめて生き続けるのは嫌だ。それで思いついた。いや、僕だけじゃないだろう。誰もが一度は夢見たはずだ。星への旅を。
『地球は人類の揺りかご』―。”宇宙ロケットの父”とも呼ばれるツィオルコフスキーの有名な言葉だ。しかもこの星は、確実に数十億年後には蒸発してしまう。死滅したくなければ、それまでに脱出しなければいけないことは間違いない。恒星間旅行というのは、いつか誰かがやらねばならないことだ。そういう話は、一杯聞かされもした。
だから計画を立ち上げた。すると今度は、誰もが無理だとぬかしやがる。もしできないのだとすれば、漠然と思い描かれ続けてきた宇宙旅行の夢は、一体何だったんだ。一方で人類文明は、幼年期どころか壮年期を過ぎ、この先は急速に衰えて突然死も起こり得る。恒星船を建造するだけの体力が、これより未来にあるのかどうか。分かりやすい例をあげると、石油化学製品だ。また燃料や費用のことを考えると、そう度々できる計画でもないようだ。場合によっては、今が最初で最後のタイミングなのかもしれない。そもそも恒星間旅行は、今までの宇宙開発とは桁が違う。人々の曖昧なモチベーションしか得られないような状況で百パーセントの成功をめざして動いたりするものじゃない。こういう事情でもなければ、起きなかった計画だったかもしれない。つまりこれは、終末において必然的に発生する、たった一度のファンタジーなんだ!
成功率は高くないかもしれない。しかし、地球で行われるどんな救済計画より、はるかに発展性はある。それだけは断言できる。今、人類というのが、どういう生き物なのかが問われているんだ。ここで絶滅するのなら、それだけの生き物だったということだ。それでいいと僕は思わない。できもしないとハナからあきめて死んでいくよりは、やるだけやって死んだ方がいい。まさに、ダメで元々じゃないか>続きを読む投稿日:2020.03.08
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