ディズニー みんなが知らない101匹わんちゃん なぜクルエラは毛皮のコートに取りつかれたのか
講談社(編)
/講談社KK文庫
作品情報
大人気、ディズニー公式ヴィランズ小説第7弾!
今回の主人公は「101匹わんちゃん」のヴィラン、クルエラ。
なぜ彼女は子犬たちを連れ去り、毛皮のコートにする悪だくみを企てたのか?
裕福な家庭に生まれながらも母親の愛情に飢えた少女時代。
「誰にも負けないで。」という呪縛のような母親の言葉。
満たされない心を埋めるかのように、クルエラはいびつな虚栄心を増幅させてゆき――?
小さなボタンの掛けちがえが大きな破滅をまねく、恐ろしくも切ないヴィランズの物語――!
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商品情報
- 著者
- 講談社
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社KK文庫
- 書籍発売日
- 2021.03.12
- Reader Store発売日
- 2021.03.12
- ファイルサイズ
- 4.6MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 2.0 (1件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
今作はなぜか三姉妹登場せず。
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クルエラの幼少期の話が主で、母親に執着している話。オリジナルな流れは面白いが、ファッションデザイナーは1文字も登場しない、煙草が全く出てこない、毛皮マニアではない、などの設定改変があり、そこが残念だった。やはりクルエラというとファッションデザイナーとして仕事を楽しんでいる姿を見たいが、子犬の毛皮が欲しい理由にしても、母親への執着1点だった。
負けるな!強い女性になれ!というようなメッセージを両親から受け、新しい時代の女性になる!という風にクルエラは意気込んでいるが、行動が伴っていない。ファッションデザイナーや職業人としての設定がないのが本当に本当に残念すぎる。
父親が亡くなってから遺言により、全財産はクルエラのものになったが、結婚して向こうに嫁入りすれば母親のものになる。
浪費家の母親は金が欲しくてたまらず、クルエラは結婚する気など毛頭無かった。母親の命令で寄宿学校へアニータと共に行くが、そこは花嫁修業の学校であり、つまらなかった。
母親は色んな若い男をクルエラに会わせるが、男たちはクルエラの財産目当てであったり、婿入りは拒んだり、上手くいかず。そんな中、ド・ヴィル姓になっても構わないというジャックが現れ結婚し、幸せなクルエラは気の毒な母親に全財産を譲ろうと書類に署名する。直後、ジャックは家事で死亡。ジャックの事業は実は上手くいっておらず、ジャック家の財産も婚前契約によりクルエラのものにはならず、無一文に。
浪費家の母親を恐れて、こっそり父が田舎の別荘をクルエラに別で残しており、そこで暮らすことに。ジャックの死のショックで髪が半分白くなり痩せていく。しばし療養後、母と共にパーティに出席するも、体はガリガリに痩せ、目は血走り、みんなの視線を集める風貌。まだ早かったのねと、母親はクルエラを田舎へまた送り返す。孤独を感じるクルエラは、アニータと喧嘩別れしていたが(母から貰った毛皮のコートに飼い始めた子犬が粗相したため激怒し、クルエラと暮らしていたが子犬と共に出ていった)、頼るものがいないので連絡をし再会。作曲家と結婚し、惚気話でうんざりしていたが、ダルメシアンの子犬が生まれると聞きひらめく。いつか母親が、毛皮の首巻きを欲しいといっていた。ダルメシアンの綺麗なぶちの入った首巻きをプレゼントしたらさぞ喜ぶだろうと。
最後に、著者は語る〜として、クルエラから話を聞いて本作を書き起こしたという話があり、一瞬理解できなかった。冒頭こそクルエラの語り口調で始まるが、他、作中ではそのような描写は一切なく、話が終わってから著者は語る〜の1ページ。
そうゆう設定にするなら、途中で現在のクルエラと著者のやりとりを少し入れれば話の小休憩にもなり、より面白かったのに。投稿日:2024.01.27
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